メモ入力
-最大400文字まで
完了しました
大相撲の元大関で幕下の朝乃山(高砂部屋)が11日、約1年ぶりに復帰する名古屋場所(7月10日初日)に向け、都内の高砂部屋で稽古を公開した。日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス対策の指針に違反し、昨年名古屋場所から6場所出場停止処分を受けた朝乃山は再出発の土俵に向け、十両の朝乃若らと24番相撲を取り、懸命に汗を流した。

黒まわし姿の朝乃山は、処分中に番付で追い抜かれた朝乃若に対し、左上手を引きつけて一方的に寄り切るなど実力を発揮。朝乃山の取材対応はなかったが、代表取材に朝乃若は「歯が立たない。(復帰が)近づくにつれ元気も出てきて、楽しみだし応援している」と、三段目での復帰が濃厚な兄弟子の稽古ぶりを説明した。
師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「我慢、我慢しか言ってない。つらかったでしょう」と朝乃山の心境を思いやる。一時は稽古に迷いも見せていたというが、「(処分から半年くらいで)顔つきも体も変わってきた。名古屋場所から再出発。頑張っているし、期待している」と語った。