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国立大で唯一、大学野球の全日本選手権に出場…強さの秘密は「ノーサイン」

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 和歌山大硬式野球部が、7日から始まった全日本大学選手権に出場する。新型コロナウイルスの影響で満足に練習ができない苦境を乗り越え、4年ぶりにつかんだ2度目の全国への切符だ。大会出場校で唯一の国立大で、選手たちは目標の日本一に向けて突き進む。(村越洋平)

短時間で集中

 「よっしゃー、締まっていくぞ」

4年ぶり2度目の大学選手権大会に臨むメンバー(和歌山市で)
4年ぶり2度目の大学選手権大会に臨むメンバー(和歌山市で)

 和歌山大のグラウンドで1日に行われた全体練習では、主力メンバーら約40人が声を出しながらノックを受けたり、打撃練習をしたりして汗を流した。

 4月下旬から約1か月間は、新型コロナ対策でチームで集まることができずに少人数での自主練習に励んできた。大学側は現在も原則、部活動を自粛。全国大会に出場する野球部については、1日4時間の練習を許可されたが、残りの部員約70人は練習を控えている。

 練習以外でも、選手たちは感染予防に細心の注意を払う。毎日検温し、バスや電車などの公共交通機関を極力使わずに移動している。

エースの瀬古投手。「日本一を目指す」と力を込める(和歌山市で)
エースの瀬古投手。「日本一を目指す」と力を込める(和歌山市で)

 エースの瀬古創真投手(4年)は「僕たちにできるのは新型コロナに感染せず、集中して準備することだけ。全国大会に参加できることに感謝し、結果を出したい」と意気込む。

「ノーサイン」強み

 政府の緊急事態宣言を受け、所属する近畿学生野球連盟(1部)の春季リーグ戦は4月23日を最後に中断。チームはリーグ戦首位の勢いをキープし、上位校による代表決定トーナメントで優勝した。その強さの秘密は、大原弘監督(56)が掲げる「ノーサイン野球」にある。

 大原監督は試合中は一切サインを出さず、試合の流れをつかむための助言を選手にかけるだけ。「自分で考えてプレーしている選手の感覚の方が当たっているからね」と、意図を明かした。

 試合の具体的な場面を想定した練習で気になったプレーがあると、マウンドに部員が一斉に集まり、下級生を含めて課題を全体で共有する。

 選手たちが一つ一つのプレーを考えるようになった成果は数字にも表れている。中断する前のリーグ戦6試合で得た四死球は45で、安打数と同じ数だった。ヒットを打つよりも出塁率を上げることが得点につながると選手が考えた結果だ。

和歌山の誇りを胸に

 甲子園の出場経験者もいる中で、県出身の選手も所属しており、県立向陽高出身の箕沢孝介選手(3年)と県立和歌山商高出身の柏田樹選手(3年)はレギュラーで活躍中だ。柏田選手は「地元の協力があって今の自分がある。和歌山の誇りを胸に全力で戦いたい」と力を込めた。

 1回戦は8日の午前11時半から神宮球場で行われる。対戦相手は福岡六大学王者の九州産業大だ。勝てば、東京六大学王者の慶応大との対戦となる。

 4年前の全日本大学選手権では準々決勝で敗れたが、安田圭吾主将(4年)は「日本一を目標に掲げてここまでやってきた。ベスト8の壁を破り、自分たちが歴史を刻みたい」と話している。

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2107618 0 野球一般 2021/06/07 16:19:00 2021/06/07 16:19:00 2021/06/07 16:19:00 4年ぶり2度目の大学選手権大会に臨むメンバー https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210607-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

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