読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

大谷も今季から使う「新感覚バット」…メーカーへの要望は「はじき返すイメージ」

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

[New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「バット」。

  野球の木製バットと言えば、どんな種類の木を思い浮かべるだろうか。多くの人は、カエデの仲間「メープル」やバットの良材として重宝された「アオダモ」などを挙げるだろう。ところがここ数年、「イエローバーチ」という木を使う選手が増えている。そう、大リーグで活躍する、二刀流のあの人も――。

「アオダモ」から「イエローバーチ」に

 アナウンサーの派手な実況とともにスタンドへボールが消えてゆく。エンゼルスの大谷翔平選手にとっては、すっかりおなじみの光景だ。手にしているバットの素材はシラカバの仲間の「イエローバーチ」。昨季までのアオダモから切り替えている。

 用具を提供するアシックス社との面談で大谷選手はこんな要望を伝えたという。「アオダモの柔らかさでボールを運ぶイメージから、はじき返すイメージに変えたい」。アオダモに比べて、イエローバーチはスイング時のしなりが少ない一方、やや硬い打球感が得られると言われる。オールスター前までの本塁打数は両リーグトップの33本。素材の変更がうまくはまっている。

 アオダモほどではないものの、現在、日米で主流となっているメープルに比べれば、しなりと柔らかさに優れる。このため、打った瞬間に球とバットが接触する時間はメープルより長くなり、打球をコントロールしやすい。国内でも、東京五輪の日本代表に選出されたソフトバンク・柳田悠岐、オリックス・吉田正尚の両選手らが数年前に切り替えるなど、徐々に浸透している。

ボンズの衝撃

 日本の公認野球規則は「バットは1本の木材で作られるべきである」などと定めるだけで、その材質には規定がない。時代によってはやり廃りがあり、例えばアオダモのバットが広く普及したのは1980年代から。世界のホームラン王、王貞治さんらが使っていた「圧縮バット」が禁止されたためだった。圧縮バットは、ヤチダモという木に樹脂を注入し、打球面が剥がれにくい加工を施していた。

 独特のしなりを持つアオダモは、3度の三冠王に輝いた落合博満さんや、日米通算4367安打を放ったイチローさんら日本人選手に愛用された。しかし長年の伐採により2000年代に入ると、主要産地の北海道でその資源が枯渇してくる。ちょうどその頃、大リーグで使われるようになったのが、メープル製のバットだ。01年にはバリー・ボンズさん(当時ジャイアンツ)が使用してシーズン73本塁打のメジャー新記録を樹立し、一躍、脚光を浴びた。それまで大リーグで大半を占めていた、アオダモの仲間で北米原産の「ホワイトアッシュ」から乗り換える選手が増え、日本でもアオダモとの入れ替わりが一気に進んだ。

残り:1007文字/全文:2145文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2207349 0 野球一般 2021/07/15 05:00:00 2021/07/15 05:27:13 2021/07/15 05:27:13 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210714-OYT1I50172-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)