2011年3月、震災の津波が迫る中、最後まで住民の避難誘導を続けて殉職した双葉署員2人のパトカーが22日、福島県富岡町で整備中のアーカイブ施設に搬入された。パトカーは車体の上半分がなくなった状態で、津波の破壊力を今に伝える。町は今後、来夏の施設開所を目指して内装工事などを進める。当時、富岡町は21メートル超の津波に襲われ、JR常磐線富岡駅が流失するなど沿岸部の広範囲が被災。殉職した2人を含めて、24人が死亡・行方不明となった。パトカーは3月11日夕に発見されたが、翌日、原発事故で町全域に避難指示が出て、発見場所近くの私有地で野ざらしになっていた。そのため町が県警から譲り受け、15年から同署隣の公園で4年余り公開。昨年、展示のため一時撤去し、防さび処理などを行った=東北総局 武藤要撮影 2020年12月22日公開 帰還願い咲き誇る 常磐線、9年ぶり全線開通 富岡漁港が再開…福島 番組、CM、イベントで使う 動画の利用 スクープ、ユニーク映像募集中 動画の投稿