東日本大震災の津波で被災した福島県浪江町の請戸(うけど)小学校が、震災遺構として整備され、7日に報道陣に公開された。24日から一般公開される。沿岸から約300メートル内陸にある同小は、津波で2階床付近まで浸水した。児童93人は教員の判断で避難するなどして無事だったが、請戸地区の154人が犠牲となった。校舎は、東京電力福島第一原子力発電所事故で2017年3月まで立ち入りが制限された。町は国の交付金などで校舎を整備。壁が崩れた教室や、配線がむき出しとなり垂れ下がった蛍光灯など可能な限り当時の姿を残した。2階の教室には、立ち入り規制の解除後、校舎内に入った当時の6年生らが「請戸は永遠なり」「がんばっぺ請戸!」などと書き込んだ黒板が設置された=東北総局 武藤要撮影 2021年10月7日公開 震災7年 月命日の福島・浪江 9年ぶり 請戸の競り…福島・浪江 定点撮影で見る復興の軌跡<浪江町> 番組、CM、イベントで使う 動画の利用 スクープ、ユニーク映像募集中 動画の投稿