奈良・正倉院に伝わる宝物を年に1度公開する「第73回正倉院展」(主催・奈良国立博物館、特別協力・読売新聞社)の内覧会が29日、奈良市の奈良国立博物館で開かれ、約820人の招待客が初公開8件を含む55件の宝物に見入った。一般公開は30日~11月15日(会期中無休)。会場には、ヤコウガイなどでインコの姿を描いた四弦の楽器「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)」や、ガラスの器「白瑠璃高坏(はくるりのたかつき)」、極彩色に彩られたお香の台座「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」といった至宝が並ぶ。今年は文房具も豊富に出展され、正倉院に唯一伝わる硯(すずり)のほか、筆、墨、紙など、奈良時代に浸透していた書の文化を紹介する。新型コロナウイルス対策のため、昨年に続いて事前予約が必要な日時指定入場制を導入し、入場者数を制限しており、当日券の販売は行わない=大阪動画班 佐々木沙綾撮影 2021年10月29日公開 ※音声はありません 宝物のちから<上> 疫病克服 希望の輝き、食器小型化「新しい生活様式」…第73回正倉院展 宝物のちから<中> 写経国挙げ安寧願う、書の文化奈良時代に発展…第73回正倉院展 宝物のちから<下> 心に光 原点の記憶、終戦翌年 列なした人々…第73回正倉院展 番組、CM、イベントで使う 動画の利用 スクープ、ユニーク映像募集中 動画の投稿