多くの戦争遺跡が残る兵庫県加西市鶉野(うずらの)町で13日、市が整備した平和学習の拠点施設「sora(そら)かさい」の完成式が行われた。戦闘機の実物大模型や資料を展示し、体験者の証言映像などで史実を後世に伝える。18日から予約制で一般公開する。太平洋戦争末期に特攻隊員の訓練が行われ、戦闘機の組み立て工場があった旧海軍鶉野飛行場跡に約7億円をかけて建設した。格納庫を模した鉄骨2階の建物(1156平方メートル)に、戦闘機・紫電改や特攻に使われた九七式艦上攻撃機(九七式艦攻)の実物大模型を収め、特攻で多くの兵士が戦死した姫路海軍航空隊の歴史を紹介した。式で西村和平市長は、ロシアによるウクライナ侵攻を念頭に「世界中が平和を切望している今、この施設の完成には大きな意義がある。史実を正しく後世に伝えることで、平和を希求する役割を担いたい」とあいさつした。入場予約はsoraかさいのホームページで受け付ける=姫路支局 高田寛撮影 2022年4月13日公開 「紫電改」レプリカ公開…兵庫・加西市 九七式艦上攻撃機の実物大模型完成…兵庫・加西 悲惨な戦禍から奇跡の復興、そして東京五輪…動画で考える「戦後75年」 番組、CM、イベントで使う 動画の利用 スクープ、ユニーク映像募集中 動画の投稿