昨年７～１０月に国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に滞在した宇宙飛行士の大西卓哉さん（４１）が２１日、帰還後初めての一般向けの報告会を東京都文京区の東京ドームシティで開いた。約４か月間の宇宙滞在中に多くの任務をこなした大西さんは、「チームワークで乗り切った」と振り返った。大西さんは全日本空輸（ＡＮＡ）の元パイロット。ＩＳＳではロボットアームを操作して、米国の補給船をキャッチしたが、「飛行機の操縦と似ていた。自分の経験を生かすことができた」と語った。ＩＳＳではマウスの飼育も担当し、地上の管制官らの協力も得ながら１２匹全部を生きたまま地球に持って帰ることに成功した。大西さんは「想定と違うことが多く、毎日が大変だった」と明かした＝東京本社写真部　田村充撮影　2017年2月21日公開