朽ちた「死の鉄道」を「平和と繁栄のルートに」 泰緬鉄道のビルマ側を歩く

第二次大戦中、日本軍がタイとビルマ(現ミャンマー)の約415キロ区間に建設した泰緬鉄道。映画「戦場にかける橋」の舞台として知られ、タイ側では現存する一部の区間を列車が走り、観光地と化している。一方で、ビルマ側の約100キロ区間は戦後、英国軍がレールを全て撤去した。その後は少数民族武装勢力と国軍の内戦が激化し、廃線後の状況は皆無といえるほど伝わってこなかった。その跡を歩くことができた。当時、工事に駆り出された多くのアジア人労働者や連合軍捕虜が熱帯病などで犠牲になり、現地では「死の鉄道」と呼ばれる。ただ、ルート自体はミャンマーとタイやベトナムをつなぐ物流動脈に最適だ。日本が主導して、ミャンマーや近隣国に未来を運ぶ「平和と繁栄のルート」に再生できないだろうか。現地を歩きながら、強く感じた=元アジア総局長 深沢淳一撮影 2019年10月30日公開(中央公論2019年11月号にルポと提言を掲載)

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