チーム8単独舞台「マジムリ学園 蕾―RAI―」~主要キャストインタビュー(前編)

 月刊チーム8で活躍するAKB48チーム8の単独舞台第4弾「マジムリ学園 蕾―RAI―」が3月27日~4月4日、東京・天王洲の銀河劇場で上演される。
 「マジムリ学園」は、2018年7月に日本テレビで放送されたドラマで、その年の10月には舞台化もされた人気作。親の職業や地位などによって生徒の間に厳しいヒエラルキーが存在する高校「私立嵐ヶ丘学園」で、一人の謎めいた転校生リリィーらが“革命”を起こすべく立ち上がる――という物語だ。今回の舞台はその続編で、2年後の世界が描かれる。
 昨年来、新型コロナの感染拡大の影響で活動が制限されていたが、久しぶりにファンの前でパフォーマンスを披露することになるチーム8。月刊チーム8取材班では小栗有以さん、岡部麟さん、倉野尾成美さんの3人のメインキャストに意気込みを聞いた。

マジムリ学園 蕾―RAI―のあらすじ

 転校生として私立嵐ヶ丘学園にやって来たリリィー(小栗有以)も卒業を間近に控えた3年生になり、生徒から一目置かれる存在に。一方、かつてはリリィーとともに革命を目指す華組を結成したヒナ(岡部麟)は「ヌル」としてヒエラルキーのトップにあたる生徒会長となり、学園を取り仕切る存在に。華組のスミレ(倉野尾成美)も、リリィーに対し複雑な思いを抱える日々を送る中、東京から流れてきた「難民」の子どもたちに出会う。

ドラマ版の2年後をチーム8が熱演

――まず、今回の舞台の見どころから。

リリィー役の小栗有以さん「“推し役”を探してほしいな」

 小栗 ドラマのマジムリ学園では最後に主人公のリリィーがどうなったか、わからないまま終わっています。今回の舞台はその2年後ということで、あのドラマの後、リリィーやヒナ、スミレちゃんがどうなったのか、まず注目してほしいです。ポスターとかを見れば3人の関係性は想像つくと思うんですけど、ヒナやスミレにもドラマでは描かれていなかった過去が明らかになり、今回の舞台では一人一人の役がより深掘りされます。応援したくなる役がいっぱいあるので、ファンの皆さんには“推し役”を探してほしいな。

 岡部 うまくまとめてくれて、もう言うことないかも(笑)。ドラマは「その後、どうなった!」という気になってしょうがない終わり方だったので、ファンの方も舞台を見れば、きっと、スッキリすると思います。

 小栗 ヒナちゃんは、学園を支配する生徒会の役だね。

 岡部 そう。キレイにリリィーたちを裏切って悪の主人公。でも、支配される側から支配する側に拳一つでのし上がったので、その強さを殺陣(たて)はもちろん、言葉の圧とか、一つ一つの立ち居振る舞いとかで表現できるように頑張っています。

 倉野尾 2年後という設定もそうですけど、いろんな48グループのメンバーが出ていたドラマ版「マジムリ学園」と違って、今回はチーム8だけでやるということで、どんな感じになるのか想像つかなかったのですが、台本を見て、チーム8バージョン、面白いなって思いました。

 ――「マジムリ学園」は普段のメンバーと全く違う表情が見られるのも魅力の一つ。それぞれ自分が演じるキャラクターについて、どう感じている?

スミレ役の倉野尾成美さん「どこまで怒れるのか、自分の限界に挑戦中」

 小栗 一匹狼(おおかみ)で強くて、それでいて悲しい過去を持っていて……。カッコイイな、と思います。リリィーを演じている時はなんだか自分も強くなれる気がするし、自分と違う性格や経歴を持った人を演じることの楽しさを教えてくれた大切な存在。本当にありがとうって言いたい。リリィーはケンカをお金で買ったりするんですけど、最初の舞台「マジムリ学園」をやった時、「このケンカ、買いましょうか」ってセリフでなぜか客席から笑い。「そこ、笑うシーンじゃないのに」って思わずつられて笑いそうになった記憶が……。今回は、そういうことがないように頑張ります。

 岡部 ヒナちゃんは、リリィーのことが好きでたまらないのに、上昇志向が高すぎるために、リリィーが邪魔になって華組を裏切ります。もともと激弱なキャラだったのに、今回の舞台では、それが信じられないぐらいに強くなります。その間に、どれぐらいの苦労があったのか。悪の主人公とは言え、きっと2年生のときにメチャクチャ頑張ったんじゃないかな。何でも自分中心な点はちょっと共感できないけど、何かに向かって必死に頑張るところはすごいと思います。悪役は自分に似合っているんじゃないのかな(笑)。にらみつけているところとか。

 倉野尾 私が演じるスミレちゃんは物語の中で「リリィーに頼ってばかりいる自分を変えたい」と強く思うようになるんですけど、すごく感情移入しやすいキャラクターだと思います。もともとは一番、普通のキャラ。素朴で素直でいつも誰かの後ろをついていって。今回の舞台では、難民との出会いがきっかけで、そんな彼女が“鬼”に変わるんですが、その瞬間をどう演じるか。今回はどなり散らすようなシーンもあるので、自分がどこまで怒れるのか、さすがに家じゃ出せない声なので毎回毎回、稽古場で自分の限界に挑戦しています。私は怒る時は静かに怒る(?)タイプなので、怒りの感情についても勉強したいです。

 岡部 でも、あそこまでどなれると気持ちいいんじゃない?

 倉野尾 今のところ、まだ気持ちよくない(笑)。

 岡部 本番は絶対、気持ちいいよ。

 倉野尾 そうかなぁ。でも、そこの部分は、この作品にとってもとても大事な場面なので、しっかり演じたいですね。

――岡部さんと小栗さんには、自分の役で注目してほしいシーンはある?

ヒナ役の岡部麟「登場の場面、見逃さないでね」

 岡部 私は登場の場面かも。2年前とがらりと変わって、いきなり生徒会長として現れるわけですから。

 小栗 私もスミレちゃんと同じで、感情が大きく乱れる場面があるんですけど、そこは注目してほしいです。「黒い百合の花」がポイントです。

 岡部 その場面もそうだけど、リリィーは今回、結構、秘めていた感情が出てくるよね。いろんなところで、「あれ? ヒナとスミレのこと、好きだったんだ」って感じるシーンがあって。

 倉野尾 これまでは、うざがられてばかりいたのに(笑)

 岡部 そういうの、1年生の時に言ってくれれば、ヒナもスミレもあんなことにはならなかったかも(笑)。

後編に続く

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