下尾みうの言いたいことがあるんだよ。

みすゞの詩 大好き

金子みすゞさんの作品や生涯に触れることができる記念館。ぜひ一度、みなさんにも訪れてほしいです(金子みすゞ記念館提供)

 今回は私の大好きな詩人・金子みすゞさんについてお話しします。

 山口県の仙崎村(現在の長門市)出身の童謡詩人で、東日本大震災の時に話題になった「こだまでしょうか」や「私と小鳥と鈴と」の一節「みんなちがって、みんないい。」はすごく有名ですよね。私は小学生の時、たまたま図書館で彼女の詩を見つけて大好きになり、詩集をむさぼるように読みまくりました。

 特に私が好きなのは「大漁」という詩。「朝焼小焼だ 大漁だ」という、とてもにぎやかな出だしで始まる短い作品なのですが、最後にがらりと視点が変わって、ハッとさせられます。人間の営みについて考えさせられるというか……。

 ほかの作品も同じで、みすゞさんの言葉は優しくて、なのに、いつもドキッとさせられます。私たちが気づけていない何かを、優しくユーモアあふれる視点と言葉でずばり指摘してくれるのです。

 そして、そんなみすゞ作品に触れられるのが、生まれ故郷の仙崎にある「金子みすゞ記念館」。自分でも詩を書くほど、みすゞさんにはまっていた小学生時代の私は、もちろんその存在を知って、すぐおばあちゃんと遊びに行きましたよ。

 今年は彼女の没後90年。新型コロナの影響で大変な一年になりましたが、こういう時こそ、一人でも多くの人に、みすゞさんの言葉に触れてほしいなと思います。