宣伝会議賞2020 中高生部門結果発表!過去最多5万超の応募
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日本最大級の広告コピーコンテスト「宣伝会議賞」で、中高生部門の優秀作が発表されました。
今年は、過去最多5万503点の応募作品があり、複数の審査を経て、最終審査会まで残ったのは31点。審査員長で人気コピーライターの渡辺潤平さんや、タレントの山之内すずさん、謎解きクリエイターの松丸亮吾さんら11人が白熱の議論を展開し、受賞者を決定しました。
グランプリ、読売中高生新聞賞に輝いた2人に、どんな発想で受賞作品のコピーにたどり着いたのか、制作のエピソードを聞きました。

【受賞者】秀平晃一さん(神奈川県立相模原中等教育学校3年)
国語の課題として学校で取り組みました。授業中、考えてもなかなかアイデアが思い浮かばず、「ほかの人は書けているのかな」と思わず周りを見渡しました。その状況が「塾の教室」と重なると気づき、パッと浮かんだ言葉をコピーにしました。
勉強は自分の部屋で一人でもできるけれど、周りと比べて進んでいるのか、遅れているのか、わかりません。同じ教室で同じ問題を解く環境にいれば、隣の人がすらすら解くのが見えるなど、周りの進み具合がつかめ、「自分も頑張らないと!」とやる気がわいてきます。
僕も中学受験のために塾に通っていたので、塾の仲間やライバルが受験生にとって大きな存在だと思いました。そうした相手を求める気持ちをコピーで表現しました。
宣伝会議賞に参加したのは今回が2回目。職員室に呼ばれてグランプリの受賞を聞いた時はうれしかったです。休み時間には、友だちが「みんないまどこ?」と僕のコピーを繰り返したりしてからかってきました。コピーを考えるのは難しかったけれど、伝えたいことをひと言で言い得た時の達成感や喜びを体験できました。

【受賞者】配島海音さん(北海道網走市立第二中学校3年)
読売中高生新聞は、学校の図書室でよく読んでいる身近な新聞です。受賞と聞いてうれしかったです。
「誰かと一緒に読みたくなる」という課題で「誰と誰か」を色々と考え、「読者の中高生と、その父親」の設定にしました。私は親と仲が良い方だと思いますが、中高生にとって親は近くて遠い存在。ケンカしたり、口をきかなかったりする時もあるけれど、お互いに気になっていて「話したい」と思っている。その微妙な距離が中高生新聞を通してちょっと近づく様子を表現しました。「ぴえん」という言葉は友だちから聞き、面白いなと思って取り入れました。
実は、この作品は500本くらい応募したうちの一つ。コピーライター・阿部広太郎さんの著書「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」を読んで言葉の持つ力に感動し「私もコピー作りに挑戦してみよう。できるだけたくさん書こう!」と、試験勉強の合間を見て、複数の課題に応募しました。
今回の挑戦で、コピーを書く楽しさ、正解がない分、どこまでも追求できる面白さを知りました。私はまだまだ言葉を知らないので、もっと心に響く表現ができるよう学んでいきたいです。
※そのほかの受賞作品は、 宣伝会議賞HP で公開中です!!