インタビュー

「人生に彩りを与えてくれた」飯窪春菜さん、モー娘。卒業!

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 読売中高生新聞で、創刊時からコラム「漫画を語る」を連載してくれているモーニング娘。’18の飯窪春菜さん(24)が16日、東京・日本武道館で行われるコンサートをもって、グループを卒業します。今回は卒業を記念して、ロングインタビューをお届け! 7年間のモー娘。の活動で得たもの、卒業を決意した理由、今後の活動……。じっくり語ってくれました。

卒業目前「そわそわ」

 ――いよいよ卒業。今の率直な気持ちは?

 そわそわしています! ずっと実感がわかなくて、あまり気持ちの変化はないんですけど、卒業に向けて考えなきゃいけないこと、やることがたくさんあって、それに追われている感じですね。

 ――寂しさは?

 正直、あんまりなかったんです。ただ、11月末にファンの皆さんとバスツアーをさせていただいた時は、私もすごく寂しくなりました。あと、最近、私以外のメンバーだけでお仕事している写真を送ってくれることがあるんですけど、なんとなく見られないです。「私、いないな」って実感しちゃいそうで……。

「これが最後」 高2でオーディションに挑戦

 ――モー娘。を意識し始めたのは?

 物心ついた時からテレビで見ていましたね。「ハッピーサマーウェディング」が発売された当時、子どもだった私にもわかりやすい「父さん母さん ありがとう」っていう歌詞をずーっと歌っていた記憶があります。小学生になってからは、筆記用具をミニモニ。グッズでそろえてました。

 ――アイドルになりたかった?

 そういうわけではなかったです。逆にアイドルには全然詳しくなくて、オーディションを受けるまで、モー娘。のライブに行ったこともないくらい。アイドルは、自分とはほど遠い存在だと思ってたんですよ。歌もダンスもしたことがなくて、歌もママから「音痴だ」って言われていたので(笑)。

 ――芸能界への憧れは

 物心ついた頃からありました。保育園児の時に、モー娘。をテレビで見ながら「私ここに入る!」って言っていたらしいんですよ。全然覚えてないんですけど(笑)。

 ――なぜモー娘。に入ろうと?

 大好きな(OGの)道重さゆみさんのブログを読んで、オーディションの存在を知ったからです。「道重さんに会ってみたい」と思っていたし、芸能界のお仕事をしたい気持ちは変わらなかったので……。高校2年生になり、「最後のチャンス」と思ってオーディションを受けました。これがダメだったら、あきらめようと思っていました。

 ――いざオーディション。合格する自信はあった?

 不安だったんですけど、とにかく歌やダンスを猛練習して、「絶対うかる!」って思いこんでました。ママに「絶対にうかるって言葉にしていれば、結果はついてくるから」

といわれていたので……。合格した時は、本当に感激でした。

必死の3年 ダンスに苦戦

 ――憧れの世界に入ってみて、実際どう感じた?

 過酷でしたね(笑)。最初の3年くらいは、ずっと必死でした。先輩方に迷惑かけちゃいけないし、歌やダンスの経験がある同期の他のメンバーは頑張っているし、やるしかない状況でしたね。

 ――何が一番つらかった?

 ダンスです。今まで運動もしてこなかったから、まずダンスをピタっと止める筋力がない。リズムも分からなかったんです。ダンスの先生は「1、2、3、4」ってカウントしながら振り付けを教えてくれるんですけど、どこからが1なのか……(笑)。そのくらい初歩的なこともわからなかったですね。寝ながらステップを練習していたみたいで、夜中にたびたび脚がつって目を覚ましました。だから、最初の3年は、楽しめなかったです。ステージでも自然と笑顔になれたわけではなくて、「ファンのみなさんの前では笑顔にならなきゃ、笑顔をお届けしなきゃ」と思っていました。

自信持つ大切さ学び 意識が変化

 ――楽しめるようになったきっかけは?

 道重さんと一緒に過ごす時間が長くなった4年くらい前からですね。イベントで各地を回ったり、ラジオのレギュラーも2人でやらせていただいたりして、すごく幸せでしたし、近くでお仕事との向き合い方などを見ていて、勉強になる瞬間がたくさんありました。

 ――例えば?

 道重さんは、自分に自信を持つことの大切さを教えてくださったんです。バラエティー番組に出る時は、頭の中でシミュレーションして答えを何通りも考えていたり、番組出演のために自分で書いたアンケートをファイリングしていたり、まねしなきゃと思うところがたくさんあって、意識が変わりましたね。私も「自信を持ってステージに立たないと、ファンの方に申し訳ない」と思うようになりました。

 ――飯窪さんも、陰ながら努力を?

 グループに入った時から、「ネタ帳」をつけています。感動した先輩の言葉や、うれしかったこと、メンバーのまぬけだなという瞬間を書いています。私自身、あったことをすぐ忘れちゃうんですよ。楽しかったことも大変だったことも……。それで、つけ始めました。

「大好きな先輩」 道重さゆみさん

 ――尊敬している先輩は?

 やっぱり道重さんです。テレビだと「自分がかわいい!」っておっしゃったり、毒舌なキャラクターだったりするんですけど、ファンの方や、スタッフさんと接するのを見ていても、とにかく愛を感じます。だから道重さんも、たくさんの人から愛されるんだと思います。リーダーとして、メンバーにも平等に接してくれて、普段甘えてくるメンバーにも、叱るときはきちんと叱る。そういう姿も尊敬しています。

 ――印象に残っている道重さんの言葉はある?

 コンサートの最後のMCで、道重さんが「モー娘。のファンのみなさんはすごくやさしいから、世界中の人がファンになってくれたら世界平和につながると思う」っておっしゃっていたことがあるんです。そういう思いをまっすぐ言える道重さんがすごくステキだなと思って、感動したのを覚えてます。

 ――じゃあ道重さんが卒業の時は……

 もう、メチャメチャさみしかったです。今まで私、ニキビとかできたことがなかったんですけど、道重さんが卒業してすぐ、肌が荒れてしまって、1年半くらい治らなかったですね。だいぶ心がやられていたんだなと(笑)。その後は、「団結して頑張らなきゃ」ってメンバー同士が鼓舞し合って、がむしゃらに頑張りました。

モー娘。は「人生に彩りを与えてくれた場所」

 ――卒業を決めたのはいつ?

 何年か前から考えてはいたんですけど、言い出したのは今年に入ってからですね。

 ――ソロになりたいと思った理由は?

 グループの活動をしているうちに、すごく自分が狭い世界にいる、守られた環境の中にいることを知ったんです。ある種の学校みたいな空間で、いつも変わらぬ人たちと、同じスケジュールの1年間を何回も繰り返して……。そういうことがちょっと窮屈に感じてきたこともありますし、外の世界には色々な可能性があることを知って、もっともっといろんな世界を知りたい、体験してみたいと思うようになりました。

 ――外に出て行く不安は?

 不安は……ないといったらうそになるんですけど、そんなに今、ないんですよね(笑)。逆にワクワクしています。私、誰かに認められたいって言う気持ちが強いので、一人に

なって、いろいろな自分を見てほしいです。

 ――どんなことをやってみたい?

 小さい頃から「女優さんになりたい」っていう漠然とした思いがあったので、お芝居に挑戦してみたいです。それに、モー娘。に入ってからしゃべることが好きだと気づいたので、ラジオのお仕事もしたいし、お洋服も好きだからファッションのお仕事もしたい。もちろん漫画も! とにかく濃い人生にしたいです。

 ――7年間は短かった? 長かった?

 感覚的にはあっという間です! ただ、気持ちは加入した高校生の時と何ら変わりないんですけどね(笑)。成長できたかどうかわからないですけど、できることは増えたなって思います。

 ――モー娘。に入って得たものは?

 大切な人が増えたし、人生に彩りを与えてくれた場所だと思います。すごく濃い7年間を過ごすことができました。入っていなかったら、私の人生、薄かっただろうなーって思います。でも、モー娘。は人生のすべてではなくて、人生の中の通過点。いろんな自分を見つける機会をくれたのが、モー娘。です。

活躍誓えるコンサートに

 ――卒業コンサートをする日本武道館は、お披露目の場所でもありますよね。

 そうですね。すごく光栄だなと思います。見に来てくれたファンの方が、希望をもってくれるようなコンサートにしたいなと思っています。モー娘。を卒業して芸能界を引退するわけではないので、「ちょっと待ってて! すぐまた現れるから」っていう気持ち(笑)。活躍を誓えるコンサートにしたいです。卒業だけど、ここからが新たなスタートなので!

 ――今年20周年を迎えたモー娘。には今後、どうなっていってほしい?

 今後は……全然想像できないですね(笑)。毎回メンバーが卒業するたびに、新しい体制になって変化しているので、心配はしていないですし、特に望むものはないです。自然と、新しい形になっていくのを楽しみにしています。

 ――期待する後輩は?

 野中美希ちゃん! 本当にまじめで、いい子だなって思います。でも、もっと自分の思いに素直になっていい。帰国子女なのに、あまり自分の思いをストレートに伝えようとしないんですよね。私も9、10期の中で最年長だったので、「ここで私が我慢すれば、バランスがとれるだろう」って、自分を抑えてしまうことも結構あったんです。だから、美希ちゃんには我慢しないでほしい。期待しています!

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53944 0 お知らせ 2018/12/14 05:20:00 2019/01/29 18:14:49 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181213-OYT8I50011-T.jpg?type=thumbnail

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