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    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    輝いた!燃えた!青春の舞台…「全国高等学校総合文化祭」報告(上)

     全国の高校生2万人が集う「第42回全国高等学校総合そうごう文化祭 2018信州しんしゅう総文祭」(読売新聞社など特別後援)が8月7~11日、長野県内で開催かいさいされました。コンクール形式で行われる演劇えんげき郷土芸能きょうどげいのう、日本音楽の3部門で、青春をかけたあつ舞台ぶたい取材しゅざいしました。

    演劇 「女性の自由」問う(7~9日、上田市)

    • サッカーの魅力に目覚めた少女たちの姿を、はかま姿で生き生きと演じた丸亀
      サッカーの魅力に目覚めた少女たちの姿を、はかま姿で生き生きと演じた丸亀

     出場12校の中から最優秀賞さいゆうしゅうしょう文部科学大臣賞もんぶかがくだいじんしょうかがやいたのは、「フートボールの時間」を演じた丸亀まるがめ香川かがわ)です。フートボールとは、サッカーのこと。明治めいじ時代にサッカーを体操たいそう授業じゅぎょうに取り入れ、競技きょうぎを楽しむ大正時代の女子学生の姿すがたが写真にのこっている同校の前身の一つ、丸亀高等女学校がモチーフのオリジナル作品です。同校は、日本の女子サッカー発祥はっしょうの地とされているそうです。

     作品では、「足を広げてボールをる」この競技は「女らしくない」と否定的ひていてきに見られ、ついには学校から禁止きんしされてしまいます。絶望的ぜつぼうてき状況じょうきょうの中で、自由を追いもとめる少女たちの姿がえがかれており、むねを打たれました。

     クライマックスには、予選よせんの時にはなかったセリフがくわえられたといいます。それは、100年後はどうなっているか、と問いかける師弟していのやり取りです。主人公らが生きた時代とくらべて、現代げんだいの女性は「自由」になったと言えるのか。この一言が加わることで、観客かんきゃくにより強いメッセージを送る作品となりました。

     部長の長井ながいゆいさん(3年)は、受賞の感動を「部員同士ぶいんどうしほおほねがぶつかるくらいのいきおいでき合ってよろこびました」と語っていました。

    郷土芸能 迫力ある鹿踊(8~10日、伊那市)

    • 神の使いの鹿になりきって踊った花巻農業
      神の使いの鹿になりきって踊った花巻農業

     各地かくちつたわる神楽かぐら民謡みんようなどの「伝承芸能でんしょうげいのう」と「和太鼓わだいこ」の両部門にやく60校が参加さんかして行われました。「日本一」のいたのは、「花農はなのう春日かすが流鹿踊りゅうししおどり」を演じた花巻農業はなまきのうぎょう(岩手)です。鹿踊とは、「神の使い」である鹿しか供養くよう豊穣ほうじょう祈願きがん舞踊ぶようとして表した伝承芸能で、竹に紙の幣束へいそくいた長さ3メートル近くある「ささら」や鹿のかしらなど、総重量そうじゅうりょう15キロ・グラムにもなる装束しょうぞくを身につけ、太鼓たいこを打ちながらうたおどります。ささらをゆかに打ち付ける動きなど、迫力はくりょくある演技えんぎで観客を魅了みりょうしました。

     同校鹿踊り部部長の伊藤智哉いとうともやさん(3年)は、「部の創設そうせつ60年目で歴史れきしに名をきざむことができた。今までの人生で一番うれしい」と感極かんきわまった様子。頂点ちょうてんに輝いた理由は「部員の息がそろっていたことではないか」と伊藤さんが話すように、なみだを流し、手を取り合って受賞を喜ぶ部員の姿に、固いきずなを感じました。

    日本音楽 箏曲で豊かな表現(10~11日、塩尻市)

    • 美しい箏の音色で会場を魅了した東海南
      美しい箏の音色で会場を魅了した東海南

     出場約50団体だんたいの中から文部科学大臣賞を受賞したのは、箏曲そうきょく絃歌げんか」を演奏えんそうした東海南とうかいみなみ愛知あいち)。ことをひき、詩をうたうという意味のある曲だそうで、美しい音色とゆたかな表現力ひょうげんりょく印象的いんしょうてきでした。邦楽ほうがく部部長の安藤怜南あんどうれなさん(3年)は「ずっと目標もくひょうにしていた賞を受賞させていただき、念願ねんがんがかないました」と話してくれました。

     審査結果しんさけっか発表に先立つ交流会では、長野県の生徒せいとらによる演奏のほか、西日本豪雨被災地ごううひさいちへの寄付きふびかけが行われました。さらに、審査員による尺八しゃくはちや箏の演奏が行われ、余韻よいん自在じざいあやつる様子が強く印象に残りました。

    (高2・井上いのうえみつき、筒井菜々歩つついななほ、マッキン愛奈あいな記者)

     3部門の上位入賞各4校は、25、26の2日間、国立劇場げきじょう(東京都千代田区)で開かれる全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演に出場します。各部門のその他の上位入賞校(文化庁長官賞)は以下いかのとおりです。

     演劇仙台三桜せんだいさんおう宮城みやぎ)、松本美須々ヶ丘まつもとみすずがおか(長野)、松戸まつど(千葉)▽郷土芸能飛龍ひりゅう静岡しずおか)、輪島わじま(石川)、由布ゆふ大分おおいた)▽日本音楽関西創価かんさいそうか大阪おおさか)、沼津西ぬまづにし(静岡)、磐田北いわたきた(静岡)

    2018年09月03日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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