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    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    信州に触れ学びと交流と…「全国高等学校総合文化祭」報告(下)

     長野県で8月7日から5日間の日程にっていで開かれた「第42回全国高等学校総合そうごう文化祭 2018信州しんしゅう総文祭」(読売新聞社など特別後援とくべつこうえん)では、2万人の高校生が日頃ひごろの文化活動の成果せいかをぶつけ合い、交流を深めました。先週の演劇えんげき、日本音楽、郷土芸能きょうどげいのう部門につづき、大会の模様もようをおつたえします。

    新聞 長野の魅力取材し紙面に

     (8月7~11日、長野市)

    • 新聞部門で、交流新聞の制作にあたる新聞部員に取材する関記者(左から3人目)
      新聞部門で、交流新聞の制作にあたる新聞部員に取材する関記者(左から3人目)

     全国から集まった新聞部員やく300人が、出身県を横断おうだんした6人前後の班に分かれ、3日間の「交流新聞」制作せいさく参加さんかしました。参加者らは、国宝こくほう善光寺ぜんこうじ(長野市)や、しなの鉄道などをテーマにした、長野県の魅力みりょくさぐる8コースのいずれかを、バスで移動いどうしながら取材。B4ばんの手書きの新聞にまとめあげました。

     NHK大河たいがドラマ『真田丸さなだまる』で知られる戦国武将せんごくぶしょう・真田城下町じょうかまち松代まつしろ(長野市)のコースでは、八つの班が城跡しろあと博物館はくぶつかんを思い思いに回りました。このうち、江戸末期えどまっきの庭園がある「真田てい」などを取材した第29班は、松代文化財ぶんかざいボランティアの会の丸山康弘まるやまやすひろさん(66)から話を聞きました。「当時は藩主はんしゅのトイレをうるしるなどして、家来との差別化さべつかはかっていた」との説明せつめい興味深きょうみぶかかったです。

     最終日さいしゅうびには、メンバーが書いた記事と、写真をり合わせて新聞を制作し、29班の新聞名を真田氏の家紋かもん六文銭ろくもんせんから「六文銭聞」に決定。(三重)の鎌田健太郎かまだけんたろうさん(2年)は「『真田丸』に興味がある人が多いだろうから、真田邸を紙面で大きく取り上げました」と工夫を話していました。(高2・関慶志せきけいし記者)

    文芸 文豪の足跡訪ねる

     (8月7~11日、佐久(さく)市など)

    • 堀辰雄や立原道造らが愛した信濃追分を歩き、部門の実行委員(左端)の説明を聞く参加者ら。右端はマッキン記者
      堀辰雄や立原道造らが愛した信濃追分を歩き、部門の実行委員(左端)の説明を聞く参加者ら。右端はマッキン記者

     堀辰雄記念館ほりたつおきねんかん芭蕉ばしょう句碑くひなどをめぐる「文学研修けんしゅう」が8日、行われました。島崎藤村しまざきとうそんの詩の舞台ぶたいとして知られる小諸こもろなど、文豪ぶんごうらゆかりの地をたずね、郷土館きょうどかんなどで地元の文化にれることもできます。「こうしたイベントに参加できたことは、とても新鮮しんせんでした。特に、大好きな島崎藤村の記念館を訪れることができて、感激かんげきしました」と話すのは、大垣北おおがききた岐阜ぎふ)の大西亜依おおにしあいさん(3年)。

     部門の生徒せいと部長をつとめる長野(長野)の渋谷佑果しぶやゆうかさん(3年)は、「突然とつぜんの雨に見舞みまわれるなど、予想外よそうがい事態じたいもありましたが、スタッフ全員で臨機応変りんきおうへん対応たいおうすることができたと思います。日本中から集まった高校生たちと交流できるという総文祭の醍醐味だいごみを、これから総文をになう人たちにつたえていきたいです」と話してくれました。(高2・マッキン愛奈あいな記者)

    自然科学 諏訪湖の水質探る

     (8月7~9日、茅野(ちの)市など)

    • 自然科学部門の巡検研修で諏訪湖の水質検査の様子を取材する井上記者(左端)
      自然科学部門の巡検研修で諏訪湖の水質検査の様子を取材する井上記者(左端)

     諏訪地域周辺すわちいきしゅうへん地質ちしつや生物をテーマにしたフィールドワークや施設しせつ見学などを行う「巡検じゅんけん研修」が8日、行われました。諏訪湖をめぐるコースでは、まずはワカサギりょうの船に乗りみ、諏訪湖の水質調査すいしつちょうさへ。各校順番かくこうじゅんばん溶存酸素計ようぞんさんそけいなどを湖にしずめ、透明度とうめいどや温度、溶存酸素量などをはかりました。

     その後、高度経済成長期こうどけいざいせいちょうきに水質汚染おせん深刻化しんこくかした諏訪湖の水質を改善かいぜんするためにつくられた下水処理しょり施設「クリーンレイク諏訪」(諏訪湖流域下水道豊田とよだ終末処理場)へ。諏訪湖の歴史れきしや下水処理の様子を見学しました。参加した都立桜修館おうしゅうかん中等教育学校(東京)の足立萌あだちもえさん(4年)は、「下水処理場を見学して、関心かんしんのなかった分野にもっと目を向けたいと思った」。同校の高橋輝たかはしひかりさん(同)も「昔の諏訪湖の話を聞いて、汚染された状況じょうきょうえた技術ぎじゅつおどろいた」と話していました。(高2・井上いのうえみつき記者)

    器楽・管弦楽 広島の2校演奏

     (8月8~9日、長野市)

     2日間で52団体だんたい演奏えんそうしました。7月に西日本豪雨ごううがあった広島県からは2校が出場。広島なぎさの新長海しんちょうかいさん(2年)は演奏後、「部員の親戚しんせきなど被害ひがいが多かったので、私たちの演奏が少しでもはげましになればと、せいいっぱい演奏しました」。また、広島女学院の熊谷蒼くまがいあおさん(2年)は「普通ふつうに練習ができるのは、当たり前のことではないと学びました」と話していました。(関記者)

     (ヨミウリ・ジュニアプレス取材班しゅざいはん

    2018年09月10日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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