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    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    高校生が競うスイーツ作りのコンテスト どんなお菓子を作るの?

    第11回貝印スイーツ甲子園

    • 作業に取り組む熊本・慶誠高校チーム(手前)
      作業に取り組む熊本・慶誠高校チーム(手前)

     高校生がスイーツ作りのアイデアと腕前うでまえを競う「第11回貝印かいじるしスイーツ甲子園こうしえん」の決勝大会が16日、東京都内で開かれ、熊本くまもと慶誠けいせい高校のチームが見事「高校生パティシエ日本一」にえらばれました。スイーツに青春をかけた高校生たちの激闘げきとう取材しゅざいしました。

    和の素材生かし 作品に「味」

    • 慶誠高校のスイーツ「Harmonie」
      慶誠高校のスイーツ「Harmonie」

     コンテストの今年のテーマは「わたしたちの“極上ごくじょう”スイーツ」。3人1組のチームで、全国から応募おうぼのあった266チームの中から、書類審査しょるいしんさ予選よせん大会を勝ちいた4チームが決勝大会に出場。2時間半の制限せいげん時間内に、それぞれが考えた作品を仕上げます。会場には、出場チームの関係者らが応援おうえんけつけ、大会の模様もようつたえるライブ配信はいしんも行われました。

     調理開始の合図とともに、4チームは一斉いっせいに作業をスタート。北海道三笠みかさ高校の「北の国から」チームは、生け花をイメージした繊細せんさいあめ細工ざいくをケーキの上に。ケーキの素材そざいにユズのほか、ソバを使うという、大胆だいたんな発想におどろかされました。

     大阪府おおさかふ太成たいせい学院大学高校の「ミラクルGirls」チームは、コーヒーとマスカルポーネチーズのムースにフランボワーズなどで味にアクセントをくわえました。3人が、こまめな声かけでささえ合う姿すがた印象的いんしょうてきでした。

     声かけは、慶誠高校の「educate」チームで一層いっそう際立きわだっていました。元気な声を会場にひびかせ、お菓子作りを楽しんでいるのが伝わってきました。ゴマやショウガといった熊本の産品さんぴんを使い、金魚や風鈴ふうりん、朝顔など、日本の風物を表現ひょうげんした飴細工のあざやかな色彩しきさいが、和菓子のような独特どくとく雰囲気ふんいきでした。

     前回の優勝ゆうしょう校、愛知あいち県の名古屋調理師専門なごやちょうりしせんもん学校の「I’ll」チームは、難易度なんいどの高そうなチョコレートを使ったデコレーションで、技術力ぎじゅつりょくを感じさせました。

     どのチームも最後さいごまで細かい調整を行い、全チームが制限時間内に「できました!」と、声をあげました。力を使い切った達成感たっせいかんからか、なみだを流す出場者も。その後行われたファイナルプレゼンテーションでは、かくチームが審査員の前で3分間、作品について説明せつめいしました。

    優勝の慶誠高 団結力と強いメンタル

    • 高校生パティシエ日本一に輝いた熊本県の慶誠高校の3人。左端は関根勤さん
      高校生パティシエ日本一に輝いた熊本県の慶誠高校の3人。左端は関根勤さん

     厳正げんせいな審査のすえ、勝者となった慶誠高校チームには、フランス・パリでのパティシエ研修けんしゅう旅行がおくられました。また、コンビニ大手「ローソン」が販売はんばいするスイーツのオリジナルレシピの共同きょうどう開発にたずさわるチャンスも与えられました。特別審査員として参加したタレントの関根勤せきねつとむさんから、団結力だんけつりょくの強さをたたえる関根勤しょうも贈られました。また、太成学院大学高校には、調理器具きぐあつかいを評価ひょうかする「貝印特別賞とくべつしょう」が授与じゅよされました。

     優勝チームのメンバーは高校の普通科ふつうかパティシエコースに通う3年生。普通科の授業じゅぎょうを受けながら、週2回各3時間、製菓せいかの勉強をしているそうです。リーダーの寺本希来てらもときらさんは、「本番が一番楽しかった。ここまで育ててくださった先生をはじめ、みんなへの感謝かんしゃの気持ちでいっぱいです」と語りました。終始笑顔えがおで落ち着いて見えた3人ですが、実際じっさいは「予想より冷蔵庫れいぞうこの温度が高くてムースがなかなかかたまらなかった」など、内心あせることも多かったそう。ピンチを克服こくふくしたメンタルの強さに感銘かんめいを受けました。

     審査員をつとめた有名洋菓子店パティシエの鎧塚俊彦よろいづかとしひこさんは、「近年の傾向けいこうとして、見た目へのこだわりが目につくが、スイーツで一番大切なのは味。見た目ではたしかめることのできない、味の小さなちがいが分かるようになってほしい」と話していました。また、「私自身、コンテストで負けたことはたくさんある。大切なのは、続けること」と、他チームへのはげましの言葉も。人を幸せにするスイーツは、こうした温かい心から生まれるのでは、と感じました。

    (高2・益子百花ますこももか木下純一きのしたじゅんいち、中2・橋本玄太郎はしもとげんたろう、中1・飯島いいじまひかる記者)

    2018年10月08日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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