2作目刊行の中学生作家・鈴木るりかさん 今の心境、将来の目標は?

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「次回作楽しみ」言われたい

鈴木さんのデビュー作「さよなら、田中さん」(右)と今回刊行された「14歳、明日の時間割」(いずれも小学館)
鈴木さんのデビュー作「さよなら、田中さん」(右)と今回刊行された「14歳、明日の時間割」(いずれも小学館)

 昨年さくねん、14さいで作家デビューし、2作目となる「14歳、明日の時間割じかんわり」を先月刊行かんこうした鈴木すずきるりかさん(15)。今の気持ちや将来しょうらい目標もくひょう、どのように執筆しっぴつしているかなどについて聞きました。

週末や夏休み まとめて執筆

 鈴木さんは、小学4年生のときから3年連続れんぞくで、小学館が主催しゅさいする小学生対象たいしょうの「12歳の文学賞」の大賞を受賞。受賞作や書き下ろし作品をまとめた「さよなら、田中さん」で作家デビューしました。現在げんざい、都内の私立女子中学の3年生です。

 2作目の刊行について、「中学生活の中で、1さつでも本が出せたらいいなと思っていたけれど、こんなに早く2作目が出せるとは思っていませんでした。クラスメートや学校の先生が本を買ってくれたのがうれしかったです」と、笑顔えがおで話していました。

 「前作には予想以上に大きな反響はんきょうがあったため、プレッシャーも感じていました」と言う鈴木さん。でも、「文章がうまくなっているね」などの読者の声がはげみになり、「前作より、読み手のことを考えて書くことができた」といいます。

 中学校が舞台ぶたい最新作さいしんさくは、学校の時間割になぞらえ、授業時間ごとに章立てした短編たんぺん小説集。「一番思い入れのある章は?」とたずねると、「どれも読んでほしいけれど」と前置まえおきしながら、「一時間目の『国語』が一番気に入っています」と話していました。

 中学生作家が主人公のこの章は、鈴木さん自身がモデルで、「書いてあることの3割は事実」だそう。マイペースで、あまり本を読まず、むすめのデビュー作にも目を通していないらしい「父」や、家事や手芸しゅげいが大の苦手の「母」がり広げる抱腹絶倒ほうふくぜっとうのエピソードが事実とは。鈴木さんの話から、おおらかで楽しい家庭の様子がつたわってきました。

 また、「この章は、初めは別のものを書き上げていたのですが、通学途中とちゅうにまったく違う物語が『ってきた』ので、担当たんとう編集者さんに相談して、書き直させてもらいました」とも。このように、執筆は「私の中で物語が動き出してくれるのを書きめる感じ」だそう。章の主人公と同様、話の流れを整理するためのプロットなどは書かず、いきなり書き始めるといいます。

 執筆と勉強との両立はどうしているのでしょうか。尋ねてみると、「両立と言っていいか分からないほど、勉強していないですが」とはにかみながら、「書くときは、週末とか夏休みにまとめて書いています」とのこと。今作は、完成かんせいまで1年間かけた、と教えてくれました。

 ゆたかな語彙ごい力については、「小さいとき、家のとなりが図書館で、本にれる機会が多かったのが良かったのかも」。また、「情報じょうほうるため、テレビでニュースを見たり、新聞を読んだりもかしません」とも話していました。好きな文学は「昭和文学。作家では、志賀直哉しがなおや吉村昭よしむらあきら」だそうです。

 そもそも文学賞に応募おうぼしたのは、副賞ふくしょうの10万円相当の図書カードで「大好きな漫画雑誌まんがざっしを一生分買えると思ったから」と話す鈴木さん。スマホゲームも大好きで、「『少しセーブしたら』と担当編集者さんに言われてしまうほど」とかたをすくめる姿すがたに親近感がわきました。

 鈴木さんの将来の夢は、「『次回作が楽しみ』と読者に言われるような、いい作品を書く作家になること」。鈴木さんのこれからの活躍かつやく応援おうえんしたいです。

(高2・井上いのうえみつき、西沢桃佳にしざわももか、中1・大森陸おおもりりく記者、撮影さつえい西孝高にしよしたか

49850 0 キッズニュース 2018/11/19 05:20:00 2018/11/19 05:20:00 2018/11/19 05:20:00 中学生作家・鈴木るりかさんが著者の「さよなら、田中さん」、「14歳、明日の時間割」(30日、東京都千代田区で)=西孝高撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181112-OYT8I50035-T.jpg?type=thumbnail

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