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    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    バレエの楽しさとすばらしさを知りたい!

    舞台踏む幸せ 感謝の心

     はなやかで優雅ゆうがなイメージのバレエ。今年で創立そうりつ70周年しゅうねんむかえた松山まつやまバレエだんたずね、団長で世界的せかいてきに知られるバレリーナの森下洋子もりしたようこさんと、総代表そうだいひょう演出えんしゅつけを手がける清水哲太郎しみずてつたろうさんらにバレエの魅力みりょくについて聞きました。

    創立70周年

    • 森下(右)さんと清水さん
      森下(右)さんと清水さん

     松山バレエ団は戦後せんご間もない1948年に設立せつりつされました。当初とうしょから古典こてんバレエと現代げんだいバレエを両輪りょうりんとして活動し、国内外で積極的せっきょくてきに公演を行っています。70周年という節目ふしめについて、清水さんは「先輩せんぱいや先人がバレエを学び、日本に根付かせようとしてきた努力どりょく大変たいへんなもの。そのおかげで、わたしたちは昔より楽に舞台ぶたいむことができるようになった。感謝かんしゃしかありません」と話します。

     74年にブルガリアのヴァルナ国際こくさいバレエコンクールで日本人ではじめて優勝ゆうしょうするなど、国際的なキャリアをきずいてきた森下さんも、「まわりの人のささえがあってこそやってこられた。きなバレエができて毎日幸せです」と、背筋せすじびたりんとしたたたずまいで、やさしく答えてくれました。

     3さいからバレエを始めたという森下さんは、今年で舞踊歴ぶようれき67年になるそうです。どうしてこんなに長くおどつづけてこられたのでしょうか。「毎日のレッスンやリハーサル、舞台をみ重ねて、気付いたら時間がたっていました」と森下さん。さらに、「私は不器用ぶきようで、クラスでも一人だけできないことが多かった。けれど、できないことは1週間後ではなく、10年後にはできるかなと思って続けてきました。何より、バレエが好きだったのであきらめなかったんです」と聞いておどろきました。そして、このことはバレエ以外いがいのことにも通じると思い、とても勇気ゆうきづけられました。

    子どもたちも

     今月23日からは、森下さんが主役のクララを踊る毎年恒例こうれいの「くるみり人形」の公演が、東京と神奈川で始まります。82年の初演から少しずつ演出に手をくわえてきたというこの演目には、同バレエ団の団員が指導しどうする松山バレエ学校で学び、オーディションをた子どもたち約100人が出演します。先月行われた団結式だんけつしき出席しゅっせきした小学3年の中村日鞠なかむらひまりさんは、今回が初出演。「笑顔えがおで踊りたい」と意気込いきごんでいました。同4年の藤山莉緒ふじやまりおさんは、「お客さまにもう一度いちど見たいとよろこんでほしい」。そのほかの子どもたちも、「バレエを知ってもらいたい」「習ってみたいと思ってもらえれば」などと口々くちぐちに話し、舞台にかける情熱じょうねつつたわってきました。

     のろいでくるみ割り人形になってしまった王子とクララがおとぎの国を旅する内容ないようは、子どもにも親しみやすいので、24日の公演は「0歳から劇場げきじょうデビュー」と銘打めいうち、赤ちゃんも見られます。主演するバレリーナの一人、山川晶子やまかわあきこさんは、「小さい子にも伝わるように演じたい」と話していました。

     バレエは舞台の華麗かれいさに注目しがちですが、今回、話を聞いた同バレエ団の人たちはみな、「感謝」という言葉を口にして、舞台に立てることを謙虚けんきょに喜ぶ姿すがたが心にのこりました。バレエを通じて、人として成長することや、芸術げいじゅつのすばらしさを、あらためて感じることができました。

     (高2・西沢桃佳にしざわももか、高1・斉田歩さいたあゆむ、中3・岩瀬周いわせあまね、中1・水谷卓郎みずたにたくろう、小5・岩瀬慧いわせけい記者、撮影さつえい宮崎真みやざきまこと

    2018年11月26日 04時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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