スケボーの高校生選手、伊佐さんってどんな人?

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 2020年東京五輪ごりん新競技しんきょうぎになるスケートボード。昨年さくねん、この競技の日本選手権せんしゅけん優勝ゆうしょう、アジア大会でも2種目しゅもくじゅん優勝して脚光きゃっこうびた神奈川県内かながわけんないの高校2年生、伊佐いさ風椰かやさん(17)をたずね、スケボーの面白おもしろさや五輪への思いを聞きました。

153センチの女王 迫力難技で魅了

高く跳び、技を決める伊佐さん
高く跳び、技を決める伊佐さん

 伊佐さんは、同県海老名えびな市の屋内練習場おくないれんしゅうじょう「クエストスケートパーク」で、大人に交じって練習していました。場内には、坂道や階段かいだん、手すりなど競技用の構造物こうぞうぶつならんでいます。伊佐さんはそれらを使い、身長1メートル53の小柄こがらな体ながら、大きな音を立てて迫力はくりょくあるわざ次々つぎつぎに決めていました。

 2種目あるうち、伊佐さんの専門せんもんは、構造物を使って「トリック」とばれる様々な技をり出し、その難易度なんいどや高さ、オリジナリティー、完成度かんせいどから採点さいてんする種目「ストリート」。もう一つの種目「パーク」では、複雑ふくざつなくぼ地じょうのコースで、傾斜けいしゃを一気にけ上がって空中で決めるトリックが中心となります。

小2で初V「プロに」

 スケボーを始めたのは6さいころ。近所にできたスケートパークで練習しているお兄さんたちを見て「格好かっこういい」と思ったのがきっかけだそうです。体を動かすのは大きで、サッカーやダンス、トランポリンなどを習っていました。「ちやほやされるのがうれしくて」、ピアノ以外いがいは習い事をやめ、毎日放課後ほうかごに5、6時間も練習場ですべっていたそうです。

 「プロになりたい」という気持ちが芽生めばえ始めた小学2年生の頃には、大会に出てはつ優勝も経験けいけん。スケボーの大会にまだ性別せいべつ年齢制限ねんれいせいげんなどルールが整っていない頃で、「格上かくうえのお兄さんたちと対決するのが楽しかった」。中学に入ると、技も高度になり、失敗しっぱいして骨折こっせつすることもたびたび。それでも、そのまま練習をつづけたこともあるそうです。今も平日でも4時間は滑り、新しいボードも1か月ほどでこわれてしまうとか。

世界選手権 初出場へ

 17年に海外での大会に初挑戦ちょうせんし、本場アメリカのアマチュア大会で2に。昨年5月の日本選手権では優勝しましたが、「自分の演技えんぎ満足まんぞくできず、くやしかった」と話します。普段ふだんはストリート種目を専門としていますが、おどろくことに、アジア大会ではストリートに加え、監督かんとくすすめられて1か月練習しただけでパーク種目にも出場し、りょう種目で銀メダルをとりました。

 伊佐さんにとってスケボーの魅力みりょくは、「選手によって、んでいる時の姿勢しせいや着地のくせなど、滑りのスタイルが多様なところ」。得意とくいなのは、ボードからジャンプしている間にボードを回転させる技「フリップ」です。また、ボードを2回転させる「ダブルフリップ」という、さらに難易度の高い技も小学生の頃にマスター。現在げんざいこれをできる日本の女子選手は、ほかに1人しかいないとか。

 「今までで一番うれしかったのは?」とたずねると、昨年11月、女子の世界最大級せかいさいだいきゅうの大会ともいわれるアメリカの大会のプロクラスで3位に入ったことをげました。「今後につながる大きな自信じしんになった」と話す伊佐さん。来週からブラジルで行われる世界選手権に初出場する予定です。日本の大会より海外の方がプレッシャーがかからず、リラックスできるといい、「自分ができることを最大限やりたい」と話していました。

朝5時起きで勉強も

 国内の中心選手の一人でも高校生。海外遠征えんせい中の授業じゅぎょうおくれを取りもどそうと、毎朝5時に起き、勉強を1時間しているそうです。「学校の友達ともだちには“かやぱん”と呼ばれます」と話したときの、はにかんだ表情ひょうじょうに親しみを感じました。

 東京五輪はいよいよ来年。「スケートボードをもっと知ってもらい、遊びでなく、競技だと理解りかいしてもらいたい」。同世代の活躍かつやくから目がはなせません。

 (高2・井上いのうえみつき、高1・福満愛可ふくみつあいか辻井倫太朗つじいりんたろう、小6・本谷理彩もとたにりさ記者)

59723 0 キッズニュース 2019/01/14 05:20:00 2019/01/14 05:20:00 2019/01/14 05:20:00 こともなげに高いジャンプを繰り出す伊佐さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190107-OYT8I50004-T.jpg?type=thumbnail

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ