プラスチックごみ対策 何か良い方法は?

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 プラスチックごみによる環境汚染かんきょうおせんが問題されるなか、環境にやさしいプラスチックをあつか企業きぎょうの団体「日本バイオプラスチック協会きょうかい」(東京都中央区)で、業界の取り組みについて聞きました。

「バイオプラ」地球に優しく

環境に優しいバイオプラスチックを使った様々な製品を紹介する吉田さん
環境に優しいバイオプラスチックを使った様々な製品を紹介する吉田さん

 世界で年間に使用されるプラスチックのりょうはどれくらいか知っていますか。同協会顧問こもん吉田正俊よしだまさとしさんが教えてくれた答えは、なんと4おくトン。そのうち日本では1100万トンが使用されているそうです。「加工が簡単かんたんで、軽量だから運搬うんぱんにも便利べんりなので、需要じゅようえるばかりです」と吉田さん。

 しかし、普通ふつうのプラスチックは石油から作られ、放置ほうちされると分解ぶんかいされずにいつまでも自然界しぜんかいのこります。また、焼却しょうきゃく処理しょりすれば二酸化炭素にさんかたんそを出し、地球温暖化おんだんか原因げんいんに。

 そこでバイオプラスチックの出番です。これは、自然界の微生物びせいぶつによって分解される「生分解性プラスチック」と、再生可能さいせいかのうな植物由来の材料ざいりょうで作られた「バイオマスプラスチック」の総称そうしょうです。同協会は、このバイオプラの普及促進ふきゅうそくしん技術的ぎじゅつてき問題の解決を目指す民間団体で、その前身は1989年に生まれました。プラスチックを製造せいぞう・加工する企業、商社などやく200社が参加さんか。各社の代表が集まって、様々さまざま課題かだいについて議論ぎろんしたり、情報交換じょうほうこうかんを行ったりしています。

 生分解性プラは、コンポスト(堆肥たいひ作り用の容器ようき)や土中などで一定の時間がたつと、微生物びせいぶつはたらきで最終的さいしゅうてきに水と二酸化炭素に分解されます。「グリーンプラスチック」ともばれているそうです。

 その代表的な利用れいが、農作物保護ほごなどの目的で畑の表面をおおうフィルムです。「土中で分解するので、使用後は回収かいしゅうする必要がなく、そのまま畑をたがやしてフィルムを土にすきむことができる。農作業が楽になります」と聞き、その便利さに感心しました。

 また、バイオマスプラは、トウモロコシ油など、もともと自然の中に存在そんざいしていた材料などを化学合成して作られるため、燃焼時ねんしょうじ排出はいしゅつされる二酸化炭素は「ゼロ」とカウントされます。「地球温暖化防止ぼうしに役立ちます」と吉田さんは力説します。

 協会では、「自然にかえる」グリーンプラと「自然から生まれた」バイオマスプラの認証制度にんしょうせいどを作っています。一定の基準きじゅん適合てきごうした製品には、それと分かるようにそれぞれマークを表示ひょうじするというものです。

 ただ、世界で使われる4億トンものプラスチックの量に対して、バイオプラを生産せいさんする能力は世界全体でわずか200万トン程度ていど。日本で使われているバイオプラは、4万トンくらいだといいます。普通のプラスチックにくらべると、バイオプラはまだまだコストが高く、利用は広まっていないのです。

生分解性プラスチックが分解される様子。温度などの条件にもよるが、この標本では6週間後(右端)にはボロボロに
生分解性プラスチックが分解される様子。温度などの条件にもよるが、この標本では6週間後(右端)にはボロボロに

 「だから政府せいふ支援しえん必要ひつようだし、ゴミぶくろを買ってもらうような形の自治体じちたい応援おうえんしい」と吉田さん。実際じっさい、政府が新年度予算でバイオプラなどの普及・開発に補助金ほじょきんけることを決定したそうです。吉田さんのお話から、私たちもバイオプラの認証マークのある製品を買ったり、バイオプラのレジ袋を使用する店をえらんで買い物したりすることで、環境保護に協力きょうりょくできると分かりました。

 プラごみの問題では、海に流れ込んで環境をよごしたり、海の生き物がのみ込むなどして苦しんだりしていることに懸念けねんが広がっています。海で確実かくじつに分解される生分解性プラスチックの研究開発が進んで、将来しょうらい、海のプラごみの削減さくげんにつながればいいなと思いました。

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422868 0 キッズニュース 2019/02/11 05:20:00 2019/02/11 05:20:00 2019/02/11 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190204-OYT8I50046-T.jpg?type=thumbnail

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