特別編「Endless SHOCK」をジュニア記者が取材!<下>

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 東京・帝国劇場で上演中の堂本光一さんの公演「Endless SHOCK」を取材した、「ヨミウリ・ジュニアプレス」中高生記者たち。<上>ではその5人が書いた記事を紹介しました。今回は<中>に続き、観劇後、うち4人で行った座談会の完全版の後半を掲載します。司会は、舞台の取材経験が豊富なライター・上野紀子さんです。

一番心に残ったシーンは

 上野紀子さん:お芝居って自分のことに照らし合わせて見ることもできるから、それがいいですよね。一番心に残ったシーンはどこですか。

 筒井菜々歩記者(高2):難しいですね。たくさんありすぎて…。あ!そうだ。コウイチさんとウチくんが和解するところかな。事件の後、ウチも、ウチなりの「Show Must Go On」を続けていたんですよね。ずっとウチはコウイチの影にとらわれていたわけじゃないですか。メインの主人公がコウイチだけれど、コウイチが一回消えてしまうまで舞台で一緒にやり続けたウチの気持ちを考えると、彼が一番つらかったかもしれないし…。

 上野:事故のあった劇場でウチはショーを続けていたという気持ちについてかな。

 筒井:そうですね。あと、コウイチが消えると分かっていて、それはお話の流れ上ウチのせいじゃないですか。でもウチはもう一度「同じステージに立ってくれないか」と言う。それはすごく覚悟のあることじゃないかなと思って。そこでもう一度2人でショーをしようというのが、すごく印象に残りました。

 上野:ストーリーの中のシーンが印象に残ったんですね。リボンでフライングするところが印象に残ったと言うかと思った! あれは、リボンを腕の力だけで握って飛んでいますよね。体操選手みたいなことをやっていますよ。

 筒井:もちろん、そのシーンもこの世のものとは思えないくらい美しかったです…。

コウイチが消えたことを「受け止める」

 上野:大島さんは?

 大島彩也夏記者(中3):最後のシーンで、コウイチが消えてしまうときに、みんなで布をかけてお別れするシーンです。最初はみんなコウイチが死んでしまったことを悲しんでいたけれど、なんとかショーを続けて一つの舞台をみんなで完成させることで、確かにコウイチが消えてしまうのは悲しいけれど、それを単に悲しいこととしてじゃなくて、受け止めることができたのが印象的でした。

 水谷卓郎記者(中1):僕は、リカがコウイチを刺す場面があるじゃないですか。リカはコウイチを好きなんだけれど、現実を受け止めてみんなに真実を知ってもらうために、刺すということをしてしまうのがすごかったです。

 上野:その後にいいセリフがあって、「私たちは現実を受け入れなくちゃいけないの」って。

 筒井:「コンティニュー」の歌詞とつながりますよね。

殺陣のシーン15分間、そして「階段落ち」!

 斉田歩記者(高1):「Show Must Go On」というテーマを堂本さんが全身で演じているのがすごいですよね。例えば、「階段落ち」でコウイチが死んでしまうときも、あれも致命傷を負っているのにショーを続けようという精神ですよね。

 上野:皆さん、ストーリーのテーマをちゃんとつかんでいますね!ほかにありますか?

 筒井:血が噴き出すときのコウイチの表情がすごくないですか。自分が消えていくのを受け入れた表情を堂本さんが体現していたので、ぐっときました。

 水谷:やっぱり飛ぶシーンですよねー。フライングって結構体重が掛かるらしいじゃないですか。そのなかで、表情を作って飛んでいたり演技をしたりするのがすごいと思いました。

 斉田:僕は、1幕と2幕の間の休憩時間に2階に上がってみたんですけど、「これ、堂本さん、2階席にくるんじゃね?」って思って予想をしていたら、2幕でほんとにキターッ!というのが印象深かったですね。

 上野:あの2階席から離れるときに、ワイヤで後ろから引っ張られるんですよ。よく怖くないなーって思うんですよ。毎回見るたびに、「超人…」って思います。

 大島:私は「階段落ち」の前の殺陣のシーンが印象的で。15分間も殺陣のシーンを続けると聞いて。そんなに戦い続けるなんて、すごく尊敬しました。

表現をする仕事に関わってみたい

 上野:こういう作品を見て、何か表現する仕事についてみたい、とか思いますか。

 筒井:何かしらの表現をする仕事に関わってみたいと思いますね。

 大島:今回の舞台を見て、高校生になったら演劇部も良いかなと思いました。

 筒井:演劇部楽しいよ!入ろう!

 上野:水谷さんはどう思いましたか? やりたいなーとか。

 水谷:思います。でも、やるためにはやっぱりすごく努力が必要だし、大量のせりふを覚えるのも大変ですし、そういう覚悟ができるならやりたいです。

 斉田:やってみたくても、全然実現できないと思いますよ。けがして終わるのが落ちだと思う(一同笑)。

 上野:ステージに立つ人だけではなくて、たくさんの裏方さんもいるからね。エンターテインメントへの興味が出るといいですね。

嫉妬の心を乗り越えた「ウチ」に共感

 上野:共感したキャラクターは誰ですか?

 筒井:やっぱり、救われてほしいのは、ウチ。最後、「一緒に舞台をやってほしい」と言ったのはすごく葛藤があったと思うので、その葛藤を乗り越えた彼の姿勢というのはすごく大きいと思います。

 大島:私もウチです。コウイチはみんなから注目されていていろいろできて、リカちゃんもコウイチくんのこと好きだし、その陰に隠れているウチの気持ちを考えると、すごく同情してしまうところがあって。自分自身もすごくできる人をみて羨ましいなーと思う気持ちを持つことがあるので、共感できるキャラクターでした。

 斉田:僕もやっぱりウチかなー。

 上野:みんなウチだね(笑)。身近な感じがするのかな。

 斉田:はい。コウイチが完璧すぎで、嫉妬を抑えられない自分を感じる姿は、「分かる分かる」って思いました。最後のコウイチとの和解のシーンで、嫉妬の心を乗り越えたのはすごいですね。あそこのシーンは学びました。

 水谷:僕もウチかな。自分も頑張っているのにコウイチに注目されて、自分が抑えられなくなってしまうという気持ちも分かるし、その上で、一緒にショーを作ろうといえるウチの気持ちの強さもすごいなと思います。

 筒井:ずっと幼なじみで、2幕の初めに、自分がダンスの練習から逃げた時に、土砂降りの中コウイチが練習していたという独白がありますよね。なんだかんだ言いつつも、ウチもコウイチや自分たちのカンパニーが大好きだというところが伝わってきますよね。

 上野:筒井さんは1回見ただけなのに、ものすごくつぶさに見てますね!

 筒井:もう、音響も照明も全てをあわせて空気感を作っていて、エンターテインメントの極限まで突き詰めて追求した作品だなーと思って感動しました!

今を生きている「コウイチ」

 上野:ほかに言い残したことがあったらなんでも言ってください。

 筒井:えーと、最初の方で、オン・ブロードウェーの方に行けると決まった時に、コウイチとウチが初めにすれ違うシーンですけど、あのへんは見ていてどう思った? コウイチ派?ウチ派?

 大島:コウイチの方が正しい気もするけれど、自分だったら、ウチみたいに思うかな。コウイチほど完璧じゃないから。コウイチは何でもできて、すごく深いところまで考えていて、それほどの高い人間性って、私は持てないかなって。

 筒井:ステージは生き物だという考え方と、決まったことをやるのが正しいという考え、どっちも正しいからね。未来の予測を立てるのは良いことだと思うんですけれど、それってある意味、今現在の瞬間から目を背けているとも言えると思うんですよね。コウイチは今を生きているというのがすごくかっこいいんですよ。

 斉田:うーん、深い! コウイチもウチもどちらが間違っているわけでもないんだよね。だから2人がぶつかったとき、仲間も迷ったと思うんだよね。

 筒井:バルコニーのシーンでみんな同じ夢を見ていただけに、またつらいんだよね。あ、みんな歌はどれが好きだった? 私、CD買っちゃったんです。好きすぎて。

 大島:私は曲というより、堂本さんの声を聴いてました。

 筒井:深みのある声してるよね~。

 水谷:リカが、「いいメロディーだね」っていう曲が好きだったです。

 上野:ミュージカルって同じフレーズを繰り返して、どんどん印象深くなるんですよね。ダンスをやっている大島さんは、どこのダンスが一番かっこいいと思いましたか。

 大島:全体的にかっこよかったんですけど、最初の方の、劇中ミュージカルのシーンで、みんながダンスをしているところで、コウイチが後ろから登場するのがすごく良かった。

 上野:盛りだくさんですね! もう時間が来てしまいました。みんな、自分の感想をここまで言葉に出来るなんてすごいです。ありがとうございました!

486317 0 キッズニュース 2019/03/14 05:20:00 2019/03/14 10:06:22 2019/03/14 10:06:22

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ