「わかりやすく伝える」にはどうすればいい?

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声 遠くに飛ばすイメージ

アクセント辞典を手に、発声の注意点などをジュニア記者に伝える常世さんと茂木さん
アクセント辞典を手に、発声の注意点などをジュニア記者に伝える常世さんと茂木さん

 2020年から実施じっしされる教育改革かいかくでは、自分の考えをわかりやすく伝えることが重視じゅうしされるようになります。その方針ほうしんを受け、日本語の音声表現ひょうげん技術ぎじゅつを伝えようと、アナウンサーなどで作る「こどもアナウンス発声協会きょうかい」が、学校などで発声の授業じゅぎょうを行っています。協会の共同きょうどう代表2人に話を聞き、模擬もぎ授業を体験しました。

 こどもアナウンス発声協会は、子どもが自信じしんを持って楽しく発言できるようになることを目指し、2017年に設立せつりつされました。フリーアナウンサー、ナレーターの常世晶子とこよしょうこさん(45)と、フリーアナウンサー、絵本作家の茂木亜希子もぎあきこさん(41)が共同で代表をつとめ、100人をえるアナウンサーやナレーター、声優せいゆうなどが所属しょぞくしています。

 常世さんたちは、協会を作る前の14年から、子ども向けの発声テキストを作り、小学校などで授業を始めました。すると、「うちでもやってほしい」という声が相次いだため、より多くの要望ようぼうに応えようと、声の仕事をする人を集めて協会を作りました。学校や教育委員会、PTAなどから依頼いらいを受け、代表2人だけでもべ2万人以上に指導をしたそうです。

 「日本はこれまで、『読み書きそろばん』を重視してきましたが、教育改革では、自分で話すことが重要じゅうようという方針に変わりました。このため、学校現場げんばでも、発声を教えてほしいというニーズが高まっています」と常世さんは言います。

 私たちも、授業を体験させてもらいました。

 声を出しやすくするために、まずは体の柔軟体操じゅうなんたいそう。そのあとした・顔の筋肉きんにくをほぐします。口の中で舌を回す運動は、簡単かんたんに見えて、実は舌がいたくなるほどでした。また、びのある声を出すために、腹式呼吸ふくしきこきゅうも学びました。

 発声練習では、常世さんたち2人が昨年さくねん11月に出版しゅっぱんした「こどもアナウンスブック」(子どもの未来社)のCDを使い、オリジナルのピアノ伴奏ばんそうに合わせて、「あいうえお」「いうえおあ」「うえおあい」……と50音をすべてしっかり発音します。そして、例文れいぶんの意味を考えながら大きな声で読んだり、おもしろい早口言葉を言ったりと、練習をり返すうちに、体がぽかぽかしてきて、どんどん楽しくなってきます。

 練習中、常世さんと茂木さんが、「一文字一文字、大きな声で」「笑顔えがおでリラックス」「ボールを遠くにばすイメージで声を飛ばします」などとアドバイスしてくれました。それを心がけてみると、いつもより大きく、よく通る声が出たような気がしました。

 自己紹介じこしょうかいや発表などをする際、特に強調したい言葉は、「ゆっくり」「大きな声、高い音で」言うといいそうです。また、聞いてほしい言葉や文章の前に、少しだけ間を空けると、伝わりやすくなるとか。

 茂木さんは、「話すのが苦手な人でも、れてくると緊張きんちょうしなくなります」とはげましてくれました。

 実際じっさいの授業では、自信をつけてもらうために、どんな小さなことでも積極的せっきょくてきにほめるほか、クイズなどを取り入れて、楽しめるように工夫しているそうです。

 茂木さんは、「心と言葉は直結ちょっけつしています。相手のことをイメージしながら、自分の声に自信を持って、楽しく話せるようになることが大事です」と話してくれました。

 ジュニア記者の一人はこれまで、授業でディベートをしたり、多くの人の前で理科の研究けんきゅう発表をしたりする場面で苦戦くせんしてきました。この日教わったことを心がけながら、会話力をみがき、自信を持って発言していきたいと思いました。

(高3・松原彩まつばらあや、高2・井上いのうえみつき、中3・安田花やすだはな遠田剛志えんたつよし、小6・本谷理彩もとたにりさ記者、撮影=伊藤紘二いとうこうじ

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506229 0 キッズニュース 2019/04/01 05:20:00 2019/04/01 05:20:00 2019/04/01 05:20:00 ジュニア記者に発声方法などについて講義する元アナウンサーで「こどもアナウンス発声協会」代表の(右から)常世晶子さんと茂木亜希子さん(19日、東京都千代田区の読売新聞東京本社で)=伊藤紘二撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190325-OYT8I50036-T.jpg?type=thumbnail

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