日本の演劇界の歴史を変えたミュージカルって?

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劇団四季「キャッツ」 感動10000回

山中さんに猫の動きを教えてもらう=園田寛志郎撮影
山中さんに猫の動きを教えてもらう=園田寛志郎撮影

 劇団四季げきだんしきのミュージカル「キャッツ」が今月、通算公演回数つうさんこうえんかいすう1万回を達成たっせいしました。1983年の初演以来しょえんいらい、1000万人近くの観客かんきゃく魅了みりょうしてきた作品の魅力と歴史れきしせまりました。

 「キャッツ」は英国の詩人であるT・S・エリオットの詩集をもとにしたミュージカル。「オペラ怪人かいじん」などの有名なミュージカル曲を作ったアンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲を手がけ、昨年亡さくねんなくなった劇団四季創設者そうせつしゃの一人である浅利慶太あさりけいたさんが日本語の台本と演出を担当たんとうしました。

専用劇場・オンラインチケット

 東京・西新宿のテント式仮設劇場かせつげきじょうまくを開けた「キャッツ」は、数々かずかず画期的かっきてきこころみでそれまでの日本の演劇界えんげきかい常識じょうしきやぶりました。

 たとえば、ロングラン公演。当時は劇場を1か月ぐらいずつ借り、それぞれの劇場に合わせた演出で上演するのが普通ふつうでしたが、「キャッツ」は仮設の専用せんよう劇場を設け、1年間のロングラン公演を行いました。また、今では当たり前になっているオンラインのチケット流通システムが始まったのも、「キャッツ」からだそうです。

 東京で始まった公演はその後、大阪おおさかや名古屋、福岡ふくおか札幌さっぽろなど全国各地かくちで、ロングランで行われました。この間、演出やけも、どんどんバージョンアップしてきたといいます。

 「キャッツ」の舞台ぶたいは、都会のゴミて場です。年に一度開かれる特別とくべつ舞踏会ぶとうかいに、ねこたちが集まり、その中から天上にのぼって新しい人生を生きることがゆるされる猫がえらばれます。

 まるで本物の猫のようなキャストの動きや、バレエからタップまで、多彩たさい躍動感やくどうかんあふれるダンス、娼婦しょうふ猫グリザベラが歌う有名なナンバー「メモリー」などの音楽――。すべてがすばらしく、圧倒あっとうされました。猫たちは、客席の間を歩き回りながら歌ったり、観客と握手あくしゅを交わしたりするので、自分も劇の世界に入りんだような気持ちになりました。

 また、舞台と客席を取りかこ壁面へきめんには、猫の目で見た大きさで作られた巨大きょだいなゴミの数々が。公演地に合わせた“ご当地ゴミ”もあります。東京公演では、東京タワーや、東京みやげの包装紙など。劇場がある東京・品川区の「しながわ観光大使」をつとめるサンリオのキャラクター「シナモロール」も見つけました。

 公演後、天真らんまんな女泥棒どろぼう猫ランペルティーザを演じた山中由貴やまなかゆきさんに、猫の動きを教えてもらいました。「ポイントは肩甲骨けんこうこつ意識いしきすること」というアドバイスを受けて、山中さんと一緒いっしょに四つんばいで歩いたり、片方かたほうの足を出して立つポーズをしたり。なめらかに動く山中さんをまねようとしますが、とてもむずかしく、舞台で軽々かるがると演じているキャストはすごいと実感しました。

 4さいのときに「キャッツ」の公演を見て感動し、舞台俳優はいゆうこころざしたという山中さんは、この作品に特別な思いがあるそうです。「振りくときの姿すがたや足の出し方、手の引き方、二本足で立っていても猫のように見えるかどうかまで、演じれば演じるほど、こだわりが出てきます」と笑顔えがおで話す表情ひょうじょう印象的いんしょうてきでした。

 「猫たちのほこり高さを感じてほしい。演じるがわも、毎回新しい発見があります」と山中さん。

 長年あいされ、進化しつづけている「キャッツ」。観客だけでなく、キャストの心もギュッとつかんではなさないその魅力を、取材しゅざいを通じて感じることができました。

 (高1・長倉希空ながくらのあ、中2・池田麻里子いけだまりこ、中1・池上花音いけがみかのん記者)

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517072 0 キッズニュース 2019/04/08 05:20:00 2019/04/08 05:20:00 2019/04/08 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190401-OYT8I50007-T.jpg?type=thumbnail

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