犯罪が増える春、身を守るにはどうしたらいい?

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「危ない人」と思ったら 即行動

清永さんに話を聞きながら、「安全基礎体力」の診断に挑戦する
清永さんに話を聞きながら、「安全基礎体力」の診断に挑戦する

 新年度が始まり、電車通学つうがくになったり、一人暮ひとりぐらしを始めたりと、行動範囲はんいが広がる人も多いはずです。春は、女性じょせいや子どもをねら犯罪はんざいが増えるといいます。れない環境かんきょうの中で、自分の身を守るにはどうしたらいいのか、専門家せんもんかに話を聞いてきました。

大声で叫ぶ/全力で走って逃げる/20メートル四方注意払う

 話を聞かせてくれたのは、NPO法人「体験型たいけんがた安全教育支援機構しえんきこう」代表理事の清永奈穂きよながなほさん(48)です。清永さんは、自分の命や尊厳そんげんを守る力をはぐくんでもらうため、全国の小・中学校や高校などで、防犯ぼうはん防災ぼうさいについて教えています。今回、取材しゅざいしたジュニア記者は、全員が女子高校生だったため、この年代の女性が狙われやすい犯罪からの身の守り方や、犯罪者の心理などを中心に教えてもらいました。

 ジュニア記者たちはまず、清永さんたちが作った中高生用のテキストを使い、みずからの「安全基礎きそ体力」をチェック。普段ふだんの生活を安全にごすための知識ちしき能力のうりょくを身につけているかどうかを10の質問しつもんで測ります。

 その中に、「へんな人」「あやしい人」「あぶない人」のちがいを問うものがありました。清永さんによると、「変な人」は、たとえば一人で大声を出している人など。「怪しい人」は、特定とくていの人をずっと見ていたり、「かわいいね」と声をかけたりするなど、コミュニケーションを求めてくる人、「危ない人」は、体をさわるなどしてくる人――だそうです。

 変な人や怪しい人なら、近寄ちかよらずにはなれればいいですが、危ない人に遭遇そうぐうしたら「大声で助けを呼ぶ」などの行動を起こさなければなりません。防犯ブザーも効果的こうかてきですが、多くの人は、とっさに鳴らせない場所につけていて、役立てられないといいます。

 犯罪者の多くは、20メートル離れた所でターゲットをほぼ決め、6メートル手前ではおそう決意をかためているそうです。20メートル四方しほう視野しやに入れながら歩くといいそうですが、なかなかむずかしいので、一人で歩く時は、数分おきに後ろをり返ったり、早歩きをしたりすれば予防につながります。

 ジュニア記者の一人は、電話で話しながら歩くことは防犯になると思っていました。しかし、路上でのスマートフォンの操作そうさは、注意が散漫さんまんになるだけでなく、夜道よみちでは自分の顔がらされて、格好かっこうのターゲットになると知っておどろきました。

 清永さんは、「危ない人から逃げる時は、最低さいてい20メートルは全力で走ってください。大声を出すのも大事です」と言います。そうすると目立つため、人の視線しせんや音を気にする多くの犯罪者はあきらめるそうです。

 取材では、犯罪者につかまった時の対処法たいしょほうも、実演じつえんを交えて教わりました。

 うでをつかまれた時は、引き抜こうとせず、相手の親指とほかの指のすき間を切るように腕を振ると、振り払うことができます。羽交はがめにされた体勢たいせいからは、ひじを張って上にあげ、手がゆるんだところで身をかがめて前に飛び出して逃げる、という動作を練習しました。最初は動きがぎくしゃくしましたが、何度かやると、うまく逃げられるようになりました。

 ストーカーや連れ去り目的の犯人は、周到しゅうとう準備じゅんびしていることが多いといいます。もし、つかまってしまったとしても、あきらめてはいけない、と清永さんは言います。「凶器きょうきを持っている時は別として、大声を出したり、手にかみついたり、すわり込んで相手のすねをったり、できる限り抵抗ていこうすること。必ず、犯罪者にもすきはあります」

 いざという時まよわず行動に移せるように、逃げる動作を練習するとともに、日頃から防犯への意識いしきを高めたいと思いました。

 (高3・マッキン愛奈あいな、高1・伊東いとう志穂菜しおな岩瀬周いわせあまね杉本乃瑛すぎもとのえ記者、撮影=吉川綾美よしかわあやみ

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548615 0 キッズニュース 2019/04/29 05:20:00 2019/04/29 05:20:00 2019/04/29 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190422-OYT8I50040-T.jpg?type=thumbnail

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