身近なプリントシール。どう進化してきたの?

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「盛れる」重視 新機能次々

 友達ともだちと遊びに行った時に、また特別とくべつな日の記念きねんに、と私たちの生活の中で身近な存在そんざいであるプリントシール。SNSの普及ふきゅうなどにより、様々さまざま機能きのう追加ついかされて進化しています。業界最大手さいおおての「フリュー」を訪ね、プリントシールの歴史れきし魅力みりょくについて聞いてきました。

愛称「プリクラ」で人気

 プリントシール機は、1995年にゲーム会社アトラスが発売した、「プリント倶楽部くらぶ」が始まりです。った写真がシールで出てくるのが目新しく、「プリクラ」の愛称あいしょうで広く親しまれました。

 話をしてくれた、フリュー広報こうほう課の門脇彩かどわきあやさん(22)によると、人気アイドル番組のプレゼントとしてプリクラが使われたのがきっかけで、プリントシールの第1次ブームが起き、各社が一気に参入さんにゅうしたそうです。

 「フリュー」(当時は「オムロン」)は、1997年、顔認証にんしょう技術ぎじゅつを使い、写真を撮ると、自分の顔にたイラストのシールになって出てくる「似テランジェロ」という機種でデビュー。しかし、あまり売れなかったそうです。

フリュー広報課の女性社員のパネル。右はプロカメラマンが撮った姿、左はプリントシール機で撮影した姿で、顔は小さくなり、目が大きくなっている
フリュー広報課の女性社員のパネル。右はプロカメラマンが撮った姿、左はプリントシール機で撮影した姿で、顔は小さくなり、目が大きくなっている

 2000年代初めは、「みんなで楽しむ」ことが重視じゅうしされ、カメラが動かせたり、撮影空間に階段かいだんなどがついたりしたことで、いろいろなポーズで撮影ができるようになったそう。撮った画像がぞう携帯けいたいに送れるようになったのもこのころからです。2006年ごろからは、かわいく写るかどうか、いわゆる「れる」かどうかが重視されるようになります。それまでは、目の拡大かくだいたて方向だけだったのを、横にも広げ、「デカ目」にする機能が搭載とうさいされるようになったそうです。

 フリューの機種の人気を決定づけたのは、2011年発売の「LADY BY TOKYO(レディ・バイ・トウキョウ)」と、2015年の「KATY(ケイティ)」。「レディ」は「自然しぜんな感じで盛れる」のが特徴とくちょうで、「ケイティ」は、はっきりした写りが好きな人、ふんわりした写りが好きな人、両方に好まれる写りを実現じつげんしたため、大ヒットしたそうです。

発売時の流行を予想

 プリントシール機は、企画きかくから発売まで1年ほどかかります。フリューの今の企画者は全員女性で、20~30歳代が多いそう。開発に当たっては、実際じっさいにプリントシール機を使っている女子高生・女子大生らに声をかけ、感想かんそうなどを聞く「グループインタビュー」を行い、発売される時の流行を予想して作ります。

 新機種は、春・夏・冬休みの前、年3回をめどに発表。販売はんばい済みの機種のバージョンアップを合わせ、年に9台ほど、新しいプリントシール機を発売しています。

 門脇さんは、「以前は、『誰もがあこがれる人気者』がいましたが、今は、好みが多様化しています。みんなが『きれいに盛れる』と感じる写り方を実現するのは大変です」と話してくれました。

 ジュニア記者も、最近のプリントシール機を体験させてもらいました。

「#アオハル」の撮影スペースで、門脇さんに説明を受ける(魚眼レンズで撮影)
「#アオハル」の撮影スペースで、門脇さんに説明を受ける(魚眼レンズで撮影)

 大人数で撮れるのが人気の「#アオハル」は、20人ほども入れる撮影スペースがあり、カメラを上下に動かせ、角度も変えられます。撮影後に、スタンプや文字を入れる「落書らくがき」スペースでは、BGMに、好きな曲をえらんで流すこともできます。手書き風のスタンプなどもあり、ジュニア記者の一人は、大喜びで文字やスタンプを入れていました。

 フリューでは今、新しい楽しみ方を増やすことを意識しているそうです。すでに、SNSえを考えて、シールをけるタイプにしたり、撮影中の動画を撮りやすくするため、カメラわきにスマホをく場所を作るなどの工夫くふうをしています。最近は大人向けの機種もあります。

 今回の取材で、開発にたずさわる人の努力によって、プリントシールの「カワイイ」と「楽しい」が進化していることがわかりました。私たちも、新しい機能を活用して、プリントシールをもっと楽しみたいと思いました。

 (高1・浦田凜うらたりん西山寿奈にしやまじゅな野部芙香のべふうか安田花やすだはな、中1・シガネール玲奈れな記者、撮影さつえい奥西義和おくにしよしかず

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820746 0 キッズニュース 2019/10/07 05:20:00 2019/10/07 05:20:00 2019/10/07 05:20:00 実物の女性(右)とプリントシール機で修正した女性(18日、渋谷区のフリュウー株式会社で)=奥西義和撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190930-OYT8I50036-T.jpg?type=thumbnail

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