卓越した演奏 各地で絶賛

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日本で公演するドイツの私立学校オーケストラって?

 ドイツ・ベルリンの名門校である「カニジウス・コレーク」のオーケストラが9月下旬に日本を訪問ほうもんし、来日記念演奏会きねんえんそうかいが東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれました。日本とドイツの国際交流のイベントであるコンサートを取材し、日独の生徒たちによる素晴すばらしい演奏に魅了みりょうされました。

原則週1回の部活動

来日記念演奏会で、流れるような美しい演奏を披露するカニジウス校のオーケストラ
来日記念演奏会で、流れるような美しい演奏を披露するカニジウス校のオーケストラ

 カニジウス校は、ドイツではめずらしい私立の中等教育学校。音楽学校ではありませんが、ベルリン・フィルやドイツ・オペラなど、有名なオーケストラの奏者の子供が多く通っています。オーケストラは部活動で、活動は原則週1回、1時間半だけだそうですが、年に数回行っている公演は、好評をはくしているそうです。今回は、卒業生を含めた弦楽器げんがっきの奏者を中心に、指揮者しきしゃなどを合わせ総勢そうぜい31人が来日しました。

 カニジウス校は、1994年から、東京都立小山台こやまだい高校との間で交流を続けています。2001年に、カニジウス校のオーケストラが日本での公演を希望し、小山台高校の関係者の尽力で実現。08年以降、NPO法人「世界青年友の会」がオーケストラの訪問の受け皿となり、今年が4回目になります。

合同で迫力の演奏

 演奏会は、国立くにたち音大付属高校オーケストラによる、「交響詩こうきょうし伊東いとうマンショ~時をえるいのり~より序曲じょきょくニ長調」でスタートしました。この曲は、ヨーロッパとの国際交流の先駆さきがけである天正遣欧てんしょうけんおう少年使節しせつを歌った交響詩で、カニジウス校との交流を意識いしきした選曲せんきょくです。

 カニジウス校は、ドボルザークや、J・S・バッハの次男、C・P・E・バッハの作品などを演奏しました。

 3曲目、ハイドンのはなやかなバイオリン協奏きょうそう曲では、レベッカ・ワグナーさん(18)がソロをつとめ、卓越たくえつした技術ぎじゅつ裏打うらうちされた甘美かんびで流れるような演奏で会場を魅了。4曲目のラベル「チェロと弦楽のためのカーディッシュ(栄唱えいしょう)」のチェロのソリストは、アレクサンダー・ボルハイムさん(19)で、ゆったりとした情感じょうかんあふれるフレーズを細やかに表現しました。

 ラストは、ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」、アンコールは、ヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」でした。いずれも、カニジウス校と国立音大付属高校との合同演奏で、大人数のため迫力はくりょくがあり、アンコールの行進曲では会場も手拍子てびょうしをしてり上がりました。

音楽が言葉になる

 カニジウス校オーケストラと、国立音大付属高校の生徒が一緒に練習したのは、演奏会当日だけだったそう。コンサートマスターを務めたバイオリンのマリカ・イケヤさん(22)と、ソリストの2人は、「カニジウスのオーケストラは小さいので、日本の高校生との合同演奏は大勢おおぜいで感覚が違ったけれど、楽しかった。言葉はあまり通じなくても、音楽が言葉になります」と話していました。

 同校オーケストラの出身で、その後、プロの音楽家になった生徒も少なくありません。やはり将来は音楽家になりたいと希望し、技術向上のために、個人で日々練習しているというイケヤさんたちの言葉に、ジュニア記者たちも刺激を受けました。

 同校オーケストラのメンバーたちは、18日間の日本滞在たいざい中に、東京や神奈川、静岡、岐阜などを訪ね、高校などで計13回の演奏会を開いたほか、奈良や兵庫ではホームステイし、日本文化を体験したそうです。

 これからもカニジウス校と日本との交流が続き、日独の生徒の関係がもっと深まっていってほしいと思いました。

 (高2・蟹田光、高1・浦田凜、中1・本谷理彩、小6・中野和貴、青木咲良記者、撮影=園田寛志郎)

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859188 0 キッズニュース 2019/10/28 05:20:00 2019/10/28 05:20:00 2019/10/28 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191021-OYT8I50067-T.jpg?type=thumbnail

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