台風、大雨、地震… 災害時の被害減らすには?

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

自分の命 自分で守る意識

 国内では近年、台風や地震じしん、大雨など災害が多く起こり、東京都や周辺地域しゅうへんちいきでは、マグニチュード7クラスの「首都直下地震」が30年以内に70%の確率かくりつ発生はっせいするといわれています。災害時の人的被害じんてきひがいをなるべくらすためにはどうすればいいのでしょうか。新年の防災意識いしきを高めようと、東京都墨田区すみだくの東京消防庁本所ほんじょ都民防災教育センター(本所防災館)で、災害時の対応たいおうについて取材してきました。

防災学ぶプログラム

暴風雨を体験するジュニア記者。風速30メートル、50ミリの雨の中では、ただ前を向いて立つのも難しい
暴風雨を体験するジュニア記者。風速30メートル、50ミリの雨の中では、ただ前を向いて立つのも難しい

 1995年にオープンした本所防災館は、平日は会社の団体や、学校の修学旅行生、休日はボーイスカウトや町内会の人などが多く訪れ、年間11万~12万人の来館者があるそうです。誰でも防災について学べるよう、入場料は無料となっています。

 防災館には、「地震・けむり」を体験たいけんする基本きほんコースと、さらに「消火・応急おうきゅう手当」など2種類しゅるいの体験がくわわる2コースの合計3種類の体験プログラムがあります。私たちは、「雨風・水害コース」に参加さんかしました。

 はじめに、過去かこの大きな地震をもとに、地震のこわさや、地震が起きた時にどうすればいいのかを学ぶ映像えいぞう「君の命を守りたい」を見ました。阪神大震災では、死亡者の8割以上は、家が倒壊とうかいしたり、家具の下敷きになったりしたそう。そして、生きめになったり、閉じこめられたりした人のうち、9割以上が、自ら脱出したり、家族や近所の人などによって救出されたりしたそうです。

傘は役に立たず いよいよ体験スタート。最初は、暴風雨ぼうふううです。小学生は、最大風速毎秒10メートル、降水こうすい量1時間あたり30ミリ、中学生は、風速は30メートル、降水量は50ミリを体験しました。小学生が体験する雨風でも、予想よそう以上に強く、かさは全く役に立たないと感じました。私たちを案内あんないしてくれたインストラクターの醍醐雅隆だいごまさたかさん(63)が、「天気予報をチェックし、豪雨になるようなら外に出ないのが一番」と話していました。

 次は「都市型水害」。地下などで浸水した場合、何センチまでなら出入り口や車のドアが開けられるかを体験します。

 水深は10、20、30センチと設定されており、まず出入り口ドアの水深10センチを試すと、少し重いと感じますが、ジュニア記者は全員開けることができました。しかし、20センチになると一気に開けるのがむずかしくなり、5人中2人しか開けられませんでした。水深が2倍だから水圧も単純に2倍ということでなく、それ以上の力が必要だと感じました。

体が投げ飛ばされそう

 ジュニア記者たちが一番怖かったのが、三つ目の「地震」でした。体験した最大震度は、小学生が震度6強、中学生が震度7。机の下にもぐった状態でれ始めます。「7」だと、机のあしを持っていても、体が投げ飛ばされそうになるほど。「6強」でも、机が動き、ささえるのが大変でした。クッションで作られたタンスも倒れてきて、「この地震が自宅で起こったら……」と思うと、とても怖かったです。

 最後は「煙」。(体に無害な)煙が充満じゅうまんする部屋では、高い所に上がる性質せいしつがある煙をけ、新鮮しんせんな空気をえるようしゃがんですみやかに避難ひなんします。真っ暗な部屋では、かべを伝って出口までたどりつきました。実際に火災が起きた時も、冷静れいせいに対処しなければならないと感じました。

 小・中学生であるジュニア記者たちが、防災についてできることは何なのでしょうか。

 館長の今村均いまむらひとしさん(42)は、「自分のこととして考える」ことが大事だと指摘します。災害はいつ起こるかわかりません。緊急きんきゅう時の帰宅経路けいろや、連絡の取り方について家族と話し合ったり、防災訓練くんれんに参加したりするようすすめられました。家庭でできる防災として、火災報知機や消火器を備えること、普段ふだんからこまめに掃除をすること、複数の避難経路を確認することなども教えてもらいました。

 今回の取材をきっかけに、「自分の命は自分で守るもの」という思いを強くし、家族と、災害についてきちんと話し合おうと思いました。

 (中3・吉川詩音よしかわしおん、中2・丹羽美貴にわみき、中1・本谷理彩もとたにりさ、小6・都島歩つしまあゆむ、小5・吉田桜よしださくら記者)

無断転載禁止
987705 0 キッズニュース 2020/01/13 05:20:00 2020/01/13 05:20:00 2020/01/13 05:20:00 えときは別に送ります https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200106-OYT8I50027-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み_東京2020オリンピックパラリンピックキャンペーン

アクセスランキング

 


東京オリンピックパラリンピックオフィシャル新聞パートナー

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
挑むKANSAI
読売新聞社からのお知らせ