首都圏の小学5年生~高校生が所属し、毎週このコーナーに記事を書いている「ヨミウリ・ジュニアプレス(YJP)」では、4月から活動する第37期ジュニア記者を募集しています。私たちの活動に興味をもってもらおうと、座談会を開きました。
――普段どのように活動していますか?
長倉 小学5年から高校生までの約40人が、5人ずつの班に分かれて活動しています。月に1、2回、平日の放課後に読売新聞東京本社に集まって班会議を開き、取材したいことについて話し合ったり、それを企画書にまとめて大人の記者に見てもらったりします。企画が採用されれば、大人の記者が取材相手に連絡してくれます。取材は、平日の放課後か、土日祝日に行きます。取材では、ジュニア記者が中心になって質問し、メモを取って原稿を書きます。原稿は大人の記者に確認してもらい、ジュニアプレスのページに掲載されます。
――入団のきっかけは?
吉川 文章を書くのが好きなのと、人見知りを克服したいと思い、今年度から入団しました。
中野 自分が知りたいと思ったことを自分の目で見て、広く伝えたいと思い、応募しました。
水谷 僕は、将来、小説家など文章を書く仕事に就きたいので、文章力を上げたいと思い入りました。
――印象に残った取材は何でしょう?
長倉 昨年夏に佐賀県で行われた全国高等学校総合文化祭の取材です。全国から集まった文化部の高校生たちに刺激を受け、現地の文化や自然を肌で感じることができました。
久慈 自分の企画が初めて通ったさいたま市大宮盆栽美術館の取材です。取材後にお礼状を書き、社会のルールも学べました。
中野 僕も、入団してすぐに実現した自分の企画の取材です。国文学研究資料館を訪ねて話を聞き、新元号や古典の魅力について伝えることができました。
――部活や習い事などとの両立は?
長倉 私は英語部に入っていますが、顧問の先生に事前にYJPの活動のことを伝え、理解を得ています。
中野 英語と水泳を習っています。活動と習い事が重なる日は、ほかの日に振り替えています。
――実際に活動してみてどうですか?
吉川 入団前はもっと堅い雰囲気かと思っていたけど、仲間も取材相手もみんな優しいです。大人の記者とのメールのやり取りなども勉強になります。
中野 企画書を書くと聞いて不安でしたが、最近はネタ探しや企画書作りが楽しくなってきました。
――取材のネタはどうやって探していますか?
長倉 新聞やテレビ、学校の配布物、電車の広告などを見て、常にアンテナを高く張るよう心がけています。
久慈 自分の興味のあることをノートにまとめて、取材時期はいつがよいかなどチェックしています。
――YJPで活動してよかったことは?
長倉 中2のときに「『世界津波の日』高校生サミットin黒潮」を取材し、英語力が必要だと感じて勉強するようになりました。
水谷 文章の書き方で学ぶところが多いし、興味がなかったことでも取材に行くと発見があって、視野が広がったと思います。
久慈 学年が違う仲間と活動できるのはいい経験になっています。
吉川 ニュースをよく見るようになりました。
中野 普段会えない人や行けない場所に行けて、貴重な経験ができました。締め切りがあるので、時間の使い方も工夫するようになったと思います。
(高2・長倉希空、中3・吉川詩音、中2・水谷卓郎、中1・久慈紗緒里、小6・中野和貴記者)
応募要項
4月から活動する第37期「ジュニア記者」を募集しています。取材に必要な交通費などは支給されます。
【募集人員】新小学5、6年、新中学1、2、3年、新高校1年、若干名。
【応募資格】東京都、茨城、埼玉、千葉、神奈川県内に住んでいて、東京・大手町の読売新聞東京本社に1時間半以内で通える人。
【応募方法】400字詰め原稿用紙の1枚目に〈1〉「私の家族」をテーマにした手書きの作文(400字以内)、2枚目に〈2〉志望動機(200字程度)〈3〉活動できる曜日〈4〉自宅の住所(郵便番号も)、電話番号、メールアドレス、氏名(ふりがなも)、生年月日、学校名、新学年を書いて、〒100・8055読売新聞東京本社文化部ジュニアプレス「記者募集」係(03・3217・8245)へ郵送する。
【締め切り】2月28日(必着)。作文審査、面接(3月15日)を経て決定します。