コロナ禍 若者は何を考え、どう行動する

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 世界に広がる新型しんがたコロナウイルスの中、若者たちがどのように考え、行動しているかを、取材しゅざい活動をしている世界の10代の若者が発信するプロジェクトが行われています。「ヨミウリ・ジュニアプレス(YJP)」のジュニア記者も、このプロジェクトに参加さんかし、自分たちでテーマを考えて取材しました。

 ワールド・ティーンエージ・リポーティング・プロジェクト COVID―19 世界最大の新聞社団体「世界新聞・ニュース発行者協会」の元青少年読者担当役員アラリン・マクメーンさんの呼び掛けでスタート。YJPのように、新聞社が取材の機会を提供している組織のほか、学校の活動として取り組んでいるグループなどが作った記事や動画を集め、サイト(URL:https://www.globalyouthandnewsmediaprize.net/)にまとめて掲載している。

地学五輪 中止にめげず

2019年開催の国際地学オリンピック韓国大会での実技試験の様子(NPO法人地学オリンピック提供)
2019年開催の国際地学オリンピック韓国大会での実技試験の様子(NPO法人地学オリンピック提供)

 新型コロナウイルス禍で、全国高校野球選手権せんしゅけん大会や全国高校総体そうたいなどが中止になり、大きく報道ほうどうされました。しかし、「国際こくさい地学オリンピック」の中止を知る人は少ないのではないでしょうか。将来しょうらいの科学界を引っることが期待される生徒せいとたちも、苦しんでいるのです。

 毎年開催かいさいされる地学五輪ごりんは、世界各国かっこくの中高校生らが理系りけい知識ちしききそう「国際科学オリンピック」の一つ。今年はロシアで8月に国際大会が行われる予定でしたが、コロナ感染拡大かんせんかくだいで中止が決まり、国内の本選も3月、中止が発表されました。

 「多くの人が集まる大会の中止は仕方ないけれど、悲しかった」。そう話すのは、都内の私立しりつ中3年、下河辺太智しもこうべたいちさん(14)です。

 下河辺さんは昨年12月、全国1600人以上いじょうが参加した地学五輪の予選で上位60人に入り、茨城いばらき県つくば市で開かれる本選に進む権利けんりを得ていました。

 本選は合宿形式で、地質、気象きしょう、海洋、天文などの知識と思考力を競い、試験しけん面接めんせつで選ばれた4人が、日本代表として国際大会に参加する予定でした。

 高度な知識が要求ようきゅうされる本選にそなえ、下河辺さんは、大学受験用の問題集や資料集しりょうしゅうなどで対策たいさくを重ねてきました。「もう勉強したのに残念ざんねん。まだぼくさいチャレンジの機会きかいがあるが、今年が最後さいごの高校3年生が気のどくだ」と言います。

 都内の私立高校3年原悠介はらゆうすけさん(17)は、初めて本選参加の切符きっぷを勝ち取り、心待ちにしていた分、落胆らくたんも大きかったといいます。

 それでも原さんは、インターネット上で同じ興味きょうみ関心かんしんを持つ仲間なかまやOBとの交流の機会がもうけられたことをり返り、「自分たちはめぐまれていた方だと思う」と前向きにとらえようとしています。

 コロナの影響えいきょうは、国際言語学五輪の中止など、他の大会にもおよびます。活躍かつやくの場がなくなり落胆しているのは、運動部員だけでなく、特定分野の勉学に力を注ぐ生徒も同じです。彼らに、別の機会を用意してもらえないかと思わずにはいられません。(高2・遠田剛志えんたつよし記者、中3・大谷莉々おおたにりりぃ記者)

バイト先で感染防止

 多くの人が自宅待機たいきしていた期間中も、食品販売はんばいなどの業種ぎょうしゅの人ははたらつづけていました。その中には10代の若者もふくまれています。

 千葉県内に住む男子高校生(17)は毎日、夕方の4~5時間、自宅近くのコンビニエンスストアでアルバイトをしています。感染拡大かんせんかくだい後は、お客がさわりそうなところを5時間おきにアルコールで消毒しょうどくするようになり、レジには透明とうめいな仕切りがつきました。

 ただ、お客がならさいの目安になるしるしは、もともとられていたものだけだそう。列に並ぶお客が「みつ」になることがあるのが気になるそうです。男子高校生は、「もし店から感染者が出たら、と思うと不安だ」と話します。

 一方、都内の私立高校に通う千葉県在住の女子生徒(16)は、特別養護とくべつようご老人ホーム(特養)でアルバイトをしています。入所者の食事介助かいじょやトイレへのい、入浴にゅうよく介助なども担い、貴重な働き手になっています。特養は、コロナ感染拡大の前から人手が不足しており、感染が不安でも、休むわけにはいきません。

 特養で働く人たちは、手あらいや検温けんおん徹底てっていはもちろん、マスクを二重にするなどして、感染防止につとめています。

 女子生徒も、「自分が感染して入所者にうつすのがこわい」と、感染しないよう、細心の注意をはらって生活しているそうです。

 自粛要請ようせい以降も出歩く若者が批判ひはんされたこともありましたが、2人のように、必要ひつようとされる仕事を担っている10代もいることを知ってほしいと思います。(高2・浦田凜うらたりん西山寿奈にしやまじゅな記者)

臨時休校求め集団欠席

 コロナウイルスのため、国内のほとんどの学校は一時、休校となりました。一部地域ちいきでは4月初旬しょじゅんの学校再開さいかいを打ち出しましたが、「学校再開は感染を広げる」として、高校生が休校の延長えんちょうもとめて活動した地域もありました。

 茨城県は4月6日、全自治体の県立高校などで新学期を開始。その後、都内との行き来が多いなど感染拡大が懸念される自治体の学校は休校、その他の地域では継続すると決めました。

 県北の日立市にある県立日立一高では、3年生の有志が、県に臨時休校などを求めて、関係者に欠席を通告、8~10日の3日間にべ200人近い生徒が自主的じしゅてきに欠席しました。これを受けて、県はやく1週間後、全県立高校などを休校としました。有志ゆうし生徒の代表は、「学校現場げんば状況じょうきょうや思いを知ってもらいたかった」としています。

 ジュニア記者が、インターネットで同県内の高1~大学2年生を対象たいしょうに行ったアンケートでは、休校賛成さんせいが76%、反対はんたいが3%、どちらでもないが21%という結果でした。

 同県以外でも、同様の活動が行われた県はいくつもあります。

 神戸こうべ市内の県立高の男子生徒たちも、兵庫県の4月初めの学校再開方針ほうしんに対し、休校延長を求めてインターネット上で署名しょめいびかけ、約1万6000人分の署名を集めました。他県でも同様の動きが見られました。

 「若者はコロナ対策たいさくへの関心かんしんうすい」という大人の視線しせんを、同年代の高校生の行動が一蹴いっしゅうしてくれたように思いました。団結だんけつすれば、高校生も社会を動かす原動力になりうると知り、勇気ゆうきをもらいました。(高3・長倉希空ながくらのあ、中2・竹中夏希たけなかなつき記者)

 これらの記事のうち、休校延長を求める活動と地学五輪の英訳記事は、読売新聞が発行する英字紙「JapanNews」のサイトで読むことができます。休校延長を求める活動の記事はこちら、地学五輪の記事はこちら。同プロジェクトのホームページはこちら

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1265660 0 キッズニュース 2020/06/08 14:12:00 2020/06/18 09:39:22 2020/06/18 09:39:22 絵解き別送り https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200601-OYT8I50031-T.jpg?type=thumbnail

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