ロングランミュージカル「ライオンキング」、人気の秘密は?

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

動物目線の演技 迫力に感動

王となったシンバのもとに多くの動物が集うラストシーン ©Disney
王となったシンバのもとに多くの動物が集うラストシーン ©Disney

 アフリカのサバンナを舞台ぶたいにした劇団四季げきだんしきのミュージカル「ライオンキング」は、初演しょえんから22年目をむかえ、公演回数こうえんかいすう観客動員数かんきゃくどういんすうともに、国内最多さいたほこっています。人気演目の魅力みりょくせまりました。

魅力的なキャラ

 米ディズニーのアニメ映画えいがを舞台化した「ライオンキング」は、1998年に東京で初演。大阪おおさか福岡ふくおか札幌さっぽろでも上演されたことがあり、公演回数は1万2000回以上いじょう、観客動員数も1200万人ちょうと、どちらも国内最多を記録きろくしているロングラン作品です。新型しんがたコロナウイルス感染拡大防止かんせんかくだいぼうしのため、2月まつから休演していましたが、つい先日再開さいかい現在げんざい、東京と名古屋なごやで公演中です。

 ライオンの子シンバの成長せいちょうを描いた物語には、偉大いだいな王であるシンバの父ムファサ、ガールフレンドのナラ、放浪ほうろうの旅の途中とちゅう友達ともだちになるミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァなど魅力的みりょくてきなキャラクターが登場。俳優はいゆうが頭にマスク(仮面かめん)をかぶったり、パペット(人形)を操作そうさしたりすることで、それぞれの動物を表現ひょうげんしています。

 まくが開くと、キリンやシマウマ、ゾウ、チーターなどの動物や鳥たちが次々つぎつぎに登場し、目をうばわれました。舞台の両端りょうはしではアフリカの打楽器だがっきなどが演奏えんそうされ、日本の文楽ぶんらくやアジアの伝統芸能でんとうげいのう要素ようそも入っているという演出も相まって、独特どくとくの世界を作り上げていました。

 本物の動物のような動きは迫力はくりょくがあり、サバンナに入りんだかのよう。「サークル・オブ・ライフ(生命の連環れんかん)」というテーマのもと、きびしい環境かんきょうの中で生きこうとする動物たちの姿すがたや、連綿れんめんつづく命のすばらしさをつたえる各場面かくばめんの歌に、心がふるえました。

 様々さまざまなキャラクターに感情移入かんじょういにゅうしながら観劇かんげきした3時間は、あっという間に感じられました。

マスクとパペット

 公演後、シンバを演じた山下啓太やましたけいたさんと、ティモン役の近藤聡明こんどうとしあきさんに、マスクやパペットの動きを見せてもらいました。

 マスクやパペットは、演じる俳優一人ひとりの頭や体に合わせて作られているそうです。シンバはマスクをかぶり、ティモンはパペットの頭、どう、足のところが俳優とつながっていて、歌舞伎かぶきの黒子のように操作しています。「全ての動物の動きに共通きょうつうしているのは、動物の視線しせんと役者の視線の向きが同じじゃないといけないということ」と山下さん。シンバならば、自分の目線と頭上のマスクの目線がバラバラのところを見ていてはいけません。それによってマスクとパペットに命をき込み、一体感を表現しています。

 また、本物の動物のしぐさにできるだけ近づけるため、動物園に何度も行ったり、動物の動画をり返し見たりしているそうです。たとえばライオンなら、り向くときは頭から振り向く、といったことに気をけて演じているといいます。

 2人とも、はじめて見たミュージカルが「ライオンキング」。山下さんは高校生のときに見て、ミュージカル俳優をこころざしました。以前は、歌がない普通ふつうの演劇をやりたかったという近藤さんも、「音楽の力を感じて」、ミュージカルの世界にび込んだそうです。

愛情、友情、嫉妬

 今では、3世代にわたるファンもいる「ライオンキング」。こんなに長くあいされているのはなぜでしょうか。「親子の愛情や、友情、嫉妬しっとなど子どもから年配の方まで、だれが見ても感動できる要素がたくさんある。それをすりらすことなく、フレッシュに、エネルギッシュに演じてきたからでしょう」と近藤さん。山下さんも、「動きのコツや感情の表現など、先輩せんぱいから継承けいしょうされてきたものを大事にしつつ、自分なりのこだわりを持って演じています」と答えてくれました。

 「見る人によって感じるものはちがうと思いますが、リフレッシュや何かしらのなぐさめになったと思ってもらえたらいいですね」と2人は口をそろえます。ロングランの理由は、こうした俳優のみなさんの姿勢しせいにあるのかもしれないと感じると同時に、多くの人に劇場に足を運んで、この舞台を見てほしいと思いました。

 この記事は、休演前の今年2月に取材しゅざいしたものです(ジュニア記者の学年は現時点)。

 (高3・山口万由子やまぐちまゆこ、高2・遠田剛志えんたつよし、中1・都島歩つしまあゆむ記者)

無断転載禁止
1356156 0 キッズニュース 2020/07/27 05:20:00 2020/07/27 11:09:00 2020/07/27 11:09:00 えときは原稿で別送します https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200720-OYT8I50014-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

一緒に読もう新聞コンクール

新着クーポン

NEW
参考画像
ランチでご来店のお客様にジェラートをサービス
NEW
参考画像
600円300円
NEW
参考画像
アクティビティご利用でソフトドリンク1本サービス
NEW
参考画像
ご宿泊のお客様の夕食時に地酒(お銚子)またはソフトドリンク1本サービス

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ