記者座談会 オンライン授業 どう思った?

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自分の時間できた/先生も手探り

 新型しんがたコロナウイルスの感染拡大かんせんかくだいにより、今春、数か月にわたり、学校が休みになりました。休校をきっかけに注目を集めたのは、パソコンやタブレット端末たんまつ、スマホなどを使ったオンラインでの学習です。ICT(情報通信技術じょうほうつうしんぎじゅつ)を活用した学習の利点りてん課題かだいについて話し合いました。

ICT 対面でも活用を

 ――休校中、どのように勉強していましたか?

 大久保 私立しりつ高に通っています。ゴールデンウィーク(GW)までは、週2回、学年や選択科目別せんたくかもくべつ授業動画じゅぎょうどうが配信はいしんされていました。GW明けからオンラインでの授業が始まり、6月から人数を分けて登校する「分散ぶんさん登校」になりました。

 池田 公立高です。わたしの学校は、分散登校だと授業の進みがおくれるということで、6月いっぱいはオンラインで授業が行われました。4月中は自由参加さんかの30分授業が毎日4コマありました。GW明けから、全員参加の40分授業が1日7コマ行われました。

 久慈 私は公立中ですが、休校中に数回登校日があり、そのときにプリントをもらう形でした。学校のホームページ(HP)に動画がアップされることもありましたが、余裕よゆうがあれば見るように、とのことで、教科もかたよっていました。

 都島 ぼく国立こくりつ中に通っています。ビデオ会議かいぎシステムを使ってホームルームが行われ、授業は先生が出す画像がぞうや文章に生徒せいと返信へんしんして発言する形で進められました。プリントが郵送ゆうそうされ、リポートなどの課題提出ていしゅつもとめられました。

 細井 公立小です。オンラインの授業はなく、プリントでの学習で、2~3週間に1度学校に宿題とプリントをもらいに行きました。習い事の英語は6月からオンライン授業でした。

 ――オンラインで授業や動画配信があった人は、どのようなところがよかったと思いますか?

 都島 授業は毎回午前中と決まっていたので、午後の時間を有効ゆうこうに使えてよかったです。

 池田 通学時間がなく、趣味しゅみや習い事に使う時間ができました。また、半分以上いじょうの先生が家から授業を行っていたので、先生の家やお子さんの様子が分かって親しみがわきました。授業の資料しりょうがネット上にあり、見直せたのもよかった。海外の姉妹しまい校とオンラインで交流したり、海外大の先生の講演会こうえんかいくこともできました。

 大久保 私も、動画はきな時に何度も見られる点はよかったと思います。

 ――ぎゃくに、こまった点や不安ふあんだったことは?

 大久保 オンライン授業は先生も手探てさぐりで、先生によってはメールなど連絡手段れんらくしゅだんがなく、質問しつもんできないのは不便ふべんだと感じました。動画は視聴しちょうペースがつかめず、家だと集中できないこともありました。また、パソコンやタブレットがない友達ともだちは、スマホだと動画に映されたホワイトボードが見づらかったそうです。

 池田 入学したばかりだったので、クラスメートに会えず、孤独感こどくかんがありました。また、うちは大学生の兄2人もオンライン授業を受けていたので、自宅じたくのネットがつながりにくいときがありました。

 ――文部科学省もんぶかがくしょうの6月時点の調査ちょうさによると、公立小中高校や特別支援学校を休校にした1794教育委員会のうち、「同時双方向型どうじそうほうこうがたのオンライン指導しどう」を行っていたのは15%でした。特に小中学校はひくいとの結果けっかでした。

 久慈 プリントでの学習は、復習ふくしゅうばかりでした。学校HPの動画も5分程度ていどで、受講じゅこうしている通信つうしん教育とくらべて、勉強が進んでいる感じがしませんでした。

 大久保 地方に引っし、公立の進学校に通う友達は、紙ベースで学習していたそうです。

不登校の子にも希望

 ――自治体間じちたいかんでICT教育にがあったり、通信環境かんきょうととのわない家庭があったり、といった問題もあります。今後、学習でICTを活用するうえで、どんな課題があると思いますか?

 大久保 地域ちいきや家庭ごとの環境の違いについては、統一とういつ方針ほうしんのもとで国が対策たいさくを進めることが大切ではないでしょうか。

 池田 私の学校は、先生同士どうしがオンライン授業のやり方を学び合って授業の質を上げていました。国全体で対応たいおうするのも大事ですが、それだと現場げんばに結果がとどくのがおそくなるので、自治体や学校ごとに積極的せっきょくてきに進めることも考えるべきだと思います。

 久慈 公立と私立、地域によって差があるのはおかしいと思います。義務ぎむ教育である中学までは、全員にタブレット端末を配るなど、なるべく平等びょうどうに教育を受けられるようにしてほしい。私のあねの高校では、ICTにれていない先生のホームルームでマイクがONになっていなかったことがあったそうです。先生も慣れる努力どりょくをしてほしいと思いました。

 大久保 私の学校でも、ICTにくわしい先生にほかの先生が頼っていました。

 ――今回の休校と、それによって進んだオンライン学習は、今後どのように生かせると思いますか?

 細井 休校前は不登校ふとうこうだったけれど、休校をて少しずつ学校に来られるようになった同級生がいます。ICTの活用は、不登校の子にも希望きぼうあたえると思います。また、海外の人と話せるなど、オンラインだからこそできることもあるので、うまく使えば、世界がわると思いました。

 池田 たとえば、ネットで予習資料を見ておけば、授業を演習えんしゅう中心にできて、効率的こうりつてきに授業を進められます。対面たいめんとオンラインを並行へいこうして使えるとよいのではないでしょうか。

 大久保 対面授業にもどり、休校中の経験けいけんがあまり活用されていないように感じています。授業の効率化のため、ICTを継続けいぞくして使えるといいですよね。

 久慈 教室で普段ふだんからインターネットを調べ学習などで使えるようにして、いざという時もスムーズに使えるといいと思います。

 (高2・大久保礼おおくぼあや、高1・池田麻里子いけだまりこ、中2・久慈紗緒里くじさおり、中1・都島歩つしまあゆむ、小6・細井雪菜ほそいゆきな記者、撮影さつえい早坂洋祐はやさかようすけ

無断転載・複製を禁じます
1600636 0 キッズニュース 2020/11/09 05:20:00 2020/11/10 10:30:03 2020/11/10 10:30:03

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