読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

【読んだよ 読もうよ】テーマは「食べもの」

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 ごちそうを食べることの多いこの季節きせつ。今月のテーマは「食べもの」です。

菓子作り お話で味付け…中2・本谷記者

ジョアン・ロックリン作/こだまともこ訳
ジョアン・ロックリン作/こだまともこ訳

 シュトルーデルは、うすばしたねりで、あまたリンゴなどをつつみ、いたお菓子かしです。

 『シュトルーデルを焼きながら』(偕成社かいせいしゃ)は、ジェシカとロリが、くなったウィリーおじいちゃんのやり方でシュトルーデルを焼こうとする場面ばめんで始まります。おじいちゃんの口癖くちぐせは、「お話ぬきのシュトルーデルなんて、ただの小麦粉こむぎこのかたまり」。かれらユダヤ人一家は代々だいだい、親や祖父母そふぼから聞いた話や自分の体験談たいけんだんを子どもに語りながらシュトルーデルを焼くという伝統でんとうがあったのです。

 語りがれたお話は、「幽霊ゆうれいたちとおどった男の子」や「金にわったリンゴ」など不思議ふしぎでワクワクするものから、ユダヤ人が迫害はくがいされたつらい過去かこについてなど様々さまざまで、読み進めるにつれて一家のやく世紀せいきにわたる歴史れきし家系図かけいずが明らかになってきます。

 シュトルーデルの甘いかおりが実際じっさいただよってくるような描写びょうしゃに、幸せな気持ちになります。会話を楽しみながら家族でともごす時間のとうとさをしみじみと感じ、心がとても温かくなりました。みなさんも、彼らの歴史をたどる旅に出ませんか?(中2・本谷理彩記者)

弓の名手活躍 食も魅力…中1・青島アティーシャ記者

ハワード・パイル作/村山知義・村山亜土訳
ハワード・パイル作/村山知義・村山亜土訳

 みなさんは「おたずね者」と聞くと、どんな人物を思いかべますか? 黒いひげをもっさりとたくわえた凶暴きょうぼうな人物を想像そうぞうする人も多いのではないでしょうか。

 『ロビン・フッドのゆかいな冒険ぼうけん』(岩波書店いわなみしょてん、全2かん)の主人公は、おたずね者の中でもいおたずね者、ロビン・フッドが主人公です。

 ロビンは、12世紀頃せいきごろにイングランドで活躍かつやくしたと言われている伝説でんせつ英雄えいゆうです。ゆみの名手で、18さいの時、弓試合じあいに向かう途中とちゅうで森役人をころしてしまい、げこんだのがシャーウッドの森。かれはそこで仲間なかまたちと出会い、弱い人たちを助けるゆかいな冒険が始まります。

 思わず応援おうえんの声が出てしまいそうなたたかいの場面ばめんや、作者本人による精密せいみつで美しい挿絵さしえ。中でも食事の場面がとても魅力的みりょくてきです。ほかほか湯気を立てているおいしそうな茶色のまんじゅう、太ったニワトリをくうまそうなにおい。今にもジュージューと音がして、いい匂いがただよって来そうで、よだれが出そうになってしまいます。

 読んでいるうちにおなかが空いてきてしまうかもしれませんが、ぜひ一度読んでみてください。(中1・青島アティーシャ・アンジェロ記者)

食べて生きていると実感

張替恵子/東京子ども図書館理事長
張替恵子/東京子ども図書館理事長

 今は、にぎやかに食卓しょくたくかこむこともままなりませんが、本の中の食べものから元気をもらってください。

《1》森枝卓士著
《1》森枝卓士著
《2》菅聖子文/やましたこうへい絵
《2》菅聖子文/やましたこうへい絵
《3》佐藤慧著/写真・安田菜津紀
《3》佐藤慧著/写真・安田菜津紀

 『食べもの記』(福音館書店ふくいんかんしょてん)《1》は、写真家が世界を旅してった、食にまつわる1200枚を集めた写真集です。赤、だいだい、黄色――これでもかと山積やまづみにされたスペインの果物くだもの市場、ちょっとからそうなスープにひたるベトナムのめん、ハト、カエル、ワニもなら各国かっこくの肉料理りょうり……。食材しょくざいや料理のほか、水田や麦畑、台所や屋台など、さまざまなシーンがページいっぱいに広がります。人間は食べて生きているんだと、はらそこから実感。

 防腐剤無添加ぼうふざいむてんかで3年間保存ほぞんでき、かんを開けたらそのまま食べられる「パンの缶詰かんづめ」を知っていますか? 世界の災害現場さいがいげんば飢餓地域きがちいき人々ひとびとすくってきた、この缶詰を発明したのは、栃木県那須塩原市とちぎけんなすしおばらしにあるパン・アキモト社長の秋元義彦あきもとよしひこさん。『世界を救うパンの缶詰』(ほるぷ出版しゅっぱん)《2》は、小さなパン屋さんが試行錯誤しこうさくごを重ねて缶詰を完成かんせい、世界進出を果たすまでを追っています。

 きっかけは、阪神はんしん淡路大震災あわじだいしんさい。「やわらかくて保存のできるパンを作って」という被災者ひさいしゃの声を聞き、自分の使命だと決意。1996年秋に缶詰は完成しましたが、なかなか売れません。でも、ある作戦さくせんこうそうし……。「トラブルは神さまの計画」という秋元さんのパワーにれてください。

 岩手県にある「なかほら牧場ぼくじょう」の牛たちは、一年中、昼も夜も山で自由にらしています。山に自生する植物を食べ、その糞尿ふんにょうは山をやす、ゆたかな循環じゅんかんから生み出されるのが『しあわせの牛乳ぎゅうにゅう』(ポプラ社)《3》です。牧場長・中洞正なかほらただしさんは、52年生まれ。牛飼うしかいにあこがれ、最先端さいせんたんの近代酪農らくのうを学びましたが、の光をびることなく牛舎ぎゅうしゃめられ、短い一生を終える牛たちを見て、効率優先こうりつゆうせんの酪農に疑問ぎもんを持ちます。

 そんな時、自然放牧しぜんほうぼく山地やまち酪農と出会い、多額たがく借金しゃっきんをして牧場を手に入れますが、その先は苦難くなん連続れんぞく。でも、中洞さんはあきらめません。目指すは「牛もしあわせ! おれもしあわせ!」。ひたすら納得なっとくを追いもとめる中洞さんの、がむしゃらな人柄ひとがらが写真とともにつたわります。来年の干支えと、牛のことがいとおしく思えます。

無断転載・複製を禁じます
1719138 0 キッズニュース 2020/12/28 05:20:00 2020/12/28 05:20:00 2020/12/28 05:20:00 読んだよ読もうよ・本谷 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201218-OYT8I50059-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

NEW
参考画像
お買い上げ金額から10%OFF
NEW
参考画像
1ドリンクサービス(お一人様1杯)
NEW
参考画像
1,000円以上お買上げの方に「とうきび茶」プレゼント
NEW
参考画像
「ふぞろいの牛タン・切り落とし」一品プレゼント!
NEW
参考画像
ファーストドリンク一杯無料

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)