
毎週このコーナーに記事を書いている「ヨミウリ・ジュニアプレス(YJP)」は、4月から活動する第38期ジュニア記者を募集しています。私たちの活動について知ってもらおうと、座談会を開きました。
――普段の活動について教えてください。
岩瀬 小学5年から高校生まで35人が、5人ずつの班に分かれて活動しています。平日の放課後に東京・大手町の読売新聞東京本社に集まって班会議を開き、取材のアイデアを持ち寄って企画書にまとめます。それを大人の記者に見てもらい、採用されれば、大人の記者が取材相手に連絡してくれます。取材では私たちが質問し、メモを取って記事を書きます。原稿は大人の記者にチェックしてもらい、ジュニアプレスのページに掲載されます。取材は、平日の夕方や土日祝日に行っています。
――YJPに入ったきっかけは?
細井 人に何か伝えるのが好きなのと、文章力を高めたかったからです。
池上 社会の動きや新しいことを知ることができると思い、入団しました。
――今年度、印象に残った取材は何でしたか?
岩瀬 作家の村上春樹さんの取材です。元々作品を読んでいたのですが、会ってお話を聞くことができたことが今でも信じられません。
池上 「性差の日本史」展の取材が一番心に残りました。初めて通った自分の企画だったのと、性差の歴史について知ることができたからです。
三代 ノーベル賞受賞者の山中伸弥さんの取材です。オンラインでの取材でしたが、研究だけでなく山中さんご自身のことを知ることができて、貴重な機会だったと思います。
――三代さんの話にあった通り、コロナ禍のため、今年度はオンラインで取材や班会議を行うようになりました。どう感じましたか?
岩瀬 いいなと思ったのは、今までは直接会いに行ける人しか取材できなかったのが、オンライン取材だと遠くの人、世界中の人に取材できるようになったことです。
池上 現地に行く時間がかからない分、取材がやりやすいと思いました。
池田 ただ、相手の人柄や意外なお話などはやはり直接行った方が伝わるし、聞けるように思います。
――部活や習い事との両立はどうしていますか?
細井 振り替えができない習い事がある日は事前に伝えておいて、取材日を決めてもらっています。
三代 部活の顧問の先生にYJPの活動について伝えておいて、取材の日は休ませてもらっています。
池田 勉強も部活も忙しいので、電車での通学時間にスマホで取材ネタを探すなど、細かい時間を活用するようにしています。
――入団してみてどうでしたか?
三代 入る前は先輩が厳しそうだと思っていたのですが、優しい先輩しかいなくて安心しました。また、普段会えないような人に取材できて、自分の世界が広がったと思います。
――YJPで活動してよかったことは?
池上 同じ班の人が出した企画の取材に一緒に行くことで、興味がなかったことにも興味を持つようになり、広い目で社会を見られるようになったと思います。
細井 興味や知識の幅が広がって、新聞やテレビを見るのが以前より楽しくなってきました。文章力もついたと思います。
池田 同年代のほかの学校の人と話すことで、刺激を受けました。
岩瀬 私は文章を書くのは好きだけど、発言したり質問したりすることは得意ではありませんでした。でも、活動を通じて人と話すのが好きになったので、もし悩んでいるなら、思い切って応募してみてほしいと思います。
(高2・岩瀬周、高1・池田麻里子、中2・三代和香、小6・池上颯、細井雪菜記者)
応募要項
読売新聞社が運営する子ども記者団「ヨミウリ・ジュニアプレス」は、第38期「ジュニア記者」を募集しています。取材に必要な交通費などは支給されます。
【募集人員】新小学5、6年、新中学1、2、3年、新高校1年、若干名。
【応募資格】東京都、茨城、埼玉、千葉、神奈川県内に住んでいて、東京・大手町の読売新聞東京本社に1時間半以内で通える人。
【応募方法】400字詰め原稿用紙の1枚目に〈1〉「私の休校中のすごし方」をテーマにした手書きの作文(400字以内)、2枚目に〈2〉志望動機(200字程度)〈3〉活動できる曜日〈4〉自宅の住所(郵便番号も)、電話番号、メールアドレス、氏名(ふりがなも)、生年月日、学校名、新学年を書いて、〒100・8055読売新聞東京本社文化部ジュニアプレス「記者募集」係(03・3217・8245)へ郵送する。
【締め切り】2月26日(必着)。作文審査と面接(3月14日)を経て決定します。