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1万3750回 “親”の思い

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 読売新聞朝刊よみうりしんぶんちょうかん社会面に掲載けいさいされ、今年1月に、一般全国紙最多記録いっぱんぜんこくしさいたきろくの1万3750回を達成たっせいした四コマ漫画まんが「コボちゃん」。心温まるストーリーで、朝のひと時を和ませてくれる作品の作者、植田うえだまさしさん(73)に、新しい作品を生みだし続ける仕事への変わらぬ思いを、オンラインで取材しゅざいしました。

ネタ探し 一番大切

できあがった「コボちゃん」を手にする仕事場の植田まさしさん(2020年12月撮影)
できあがった「コボちゃん」を手にする仕事場の植田まさしさん(2020年12月撮影)

 1982年にスタートした「コボちゃん」は、 好奇心旺盛こうきしんおうせい な男の子、 田畑小穂たばたこぼ と家族のほのぼのとした 日常にちじょうえが く作品です。 単行たんこう 本は 現在げんざい 、合計108 かん まで 刊行かんこう され、テレビアニメ化もされました。最多記録の達成に対し、「そんなに長くやったつもりはなく、 特別とくべつ な感じはなかった。一日一日やってきただけ」と 淡々たんたん と語りました。

 「コボちゃん」の名前の 由来ゆらい を聞くと、「 わたし子供こどもころ び名からつけた」とのこと。 関西かんさい などでは すえ っ子のことを「こぼんさん」と言うことがあり、 香川県かがわけん 出身の父から、末っ子の植田さんは、「こぼちゃん」と呼ばれていたそうです。

 そんなコボちゃんにも、 連載れんさい 1万回目に妹のミホ(実穂)ちゃんが生まれました。ちょうどこの日に生まれるよう、お母さんのおなかが大きくなる時期などを計算しながら描いていたと言います。連載当初、5 さい だったコボちゃんは、小学3年生になりました。 きな4コマを 質問しつもん してみると、「すべて自分の子供のようなものだから、 順位じゅんい はつけられない」と、 笑顔えがお で語りました。

 植田さんが漫画を描き始めたきっかけは、大学4年生の時、チラシの うら に何げなく描いた漫画を母と兄にほめられ、「面白いから 本格的ほんかくてき に描いてみたら」と、すすめられたことだそうです。 出版しゅっぱん 社に作品を持ち み、デビューにつながりました。ペンやインク、消しゴムなどは、描き始めてからずっと同じものを使っています。

 漫画を描く上で、一番大切なのは「ネタ さが し」。題材が決まった時点で、「作品の7 わり完成かんせい した」と言っても 過言かごん ではないそうです。

 これだけ毎日続けていたら、ネタに こま ることはないのだろうかと質問したところ、前に思いついたネタを書いたノートを見たり、パソコンの 辞書じしょ ソフトやインターネットの 検索けんさく サイトを見たりして、ネタを探すそうです。

 新聞 以外いがい にも 雑誌ざっし などに連載し、1年に やく 1090本の作品を描いています。「 累計るいけい 1万本ぐらいまでは作品を 記憶きおく していた」そうですが、ある日、ネタがかぶってしまったことがあるとのこと。それ 以降いこう季節きせつ や行事ごとなど約100 種類しゅるい に分類した「ダブり 防止ぼうし カード」を作って、過去に同じような作品がないか、 確認かくにん しているそうです。

一つひとつ地道に

ミホちゃんが生まれた2010年6月14日の1万回目の「コボちゃん」
ミホちゃんが生まれた2010年6月14日の1万回目の「コボちゃん」

 夜3時半に て、朝10時半に起きるのが毎日のルーティン。夜の方がアイデアがよく かぶからだそうです。 しず かな夜中に 散歩さんぽ して、考えを整理するのも、 日課にっか になっています。

 日によって、漫画が描き上がる時間はまちまち。「長い時間をかけたから、良いものができるわけではない」と言います。「良いものを作ろうという気持ちを て、一つひとつの作業を地道に行うことが大切」と、力強く語りました。私たちの日々の生活にもあてはまる、深みのある言葉だと感じました。

 「コボちゃんは新聞を読む多くの人の目につくから、わかりやすく、良い気分で一日を過ごしてもらえるような内容を心がけている」という植田さん。今後の 目標もくひょう は「できるだけ長く描き続けること」だそうです。私たち中高生には、「自分で何かを つく り出すときに、今日の取材を役立ててもらえたら」とエールを送ってくれました。

 来年、連載40 周年しゅうねん を迎える「コボちゃん」。これからも、楽しく読み続けていきたいと思います。

編集後記

 今回、植田さんに取材して、私たちジュニア記者も日々考えている「ネタ探し」について、とても 参考さんこう になるアドバイスをもらいました。また、「コボちゃん」を通して、植田さんが つた えたいメッセージや 制作せいさく にかける思いなどを聞き、ふだん何げなく読んでいた4コマ漫画は、作り手の思いが まっているものなのだとわかり、毎朝、紙面を開くのが、いっそう楽しみになりました。(飯島)

 (高1・ 飯島(いいじま) ひかる★企画者、高2・ 富田涼真(とみたりょうま) 、中3・ 本谷理彩(もとたにりさ) 、中1・ 吉田桜(よしださくら) 記者)

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1983861 0 キッズニュース 2021/04/19 05:20:00 2021/04/21 11:36:49 2021/04/21 11:36:49 コボちゃんルポ。ようやく出来上がり。にっこりする植田まさしさん。東京都新宿区で。2020年12月17日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210409-OYT8I50033-T.jpg?type=thumbnail

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