みんなの学び応援隊 本格始動!!
完了しました
第1号は奈良市の帝塚山中学校 2日で目標金額達成
読売新聞社が中高生の「学び」を支援する企画「みんなの学び応援隊」が本格始動しました! インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を活用するこの企画。第1号は、奈良市の

■農業の素晴らしさを
「生徒に食べ物のありがたみや農業の大変さ、素晴らしさを感じてほしい」
帝塚山中学校の田んぼプロジェクトは、先生たちがこう願って始まりました。

プロジェクトでは中学2年の女子生徒10人が田植えや除草、収穫を体験します。彼女たちが育てるのは、縄文時代に中国から日本に伝わったとされる「古代米」。赤米と呼ばれる、稲穂が赤く色づく品種をメインに育てています。
しかも、水田があるのは、飛鳥文化が栄え、推古天皇らの宮殿があったと伝えられる奈良県明日香村。歴史あるこの村で古代米について考え、発信することで、地域の魅力を広く知ってもらうという目標もあります。
生徒は地域の農家などの助言を受けながら6月下旬に田植え、7月中旬に除草を行いました。秋に収穫を迎えます。
プロジェクトに協力する農家の樽井一樹さん(43)は「9月中下旬には水田が赤く染まります。生徒に古代の景色を感じてほしいと思います」と話します。
■サイトで活動紹介
田んぼプロジェクトを企画したのは、理科の奥本恵先生(49)と

ページには、これまでの生徒の活動を写真付きで紹介し、農家の方のインタビュー記事も掲載しました。収穫された古代米の稲の成分などを科学的に分析し、発信するという夢のある構想にも触れています。
目標は11月末までに40万円の寄付を集めること。寄付してくれた人には返礼品として生徒が書くお礼の手紙やプロジェクトの活動リポートなどを贈ります。
■社会とのつながりも
学び応援隊に応募した理由について、「数十万円かかる稲刈り機や脱穀機を購入したいと思っています」と籔先生。今年は田んぼがある国営公園などから農機具を借りることができていますが、継続してこのプロジェクトに取り組むため、学校で所有したいといいます。作業中に生徒が熱中症にならないよう休憩するテントも必要です。
「寄付が集まるだろうか・・・」。当初、奥本先生は不安だったそうです。しかし、プロジェクトのページをCFサイトに掲載すると、全国から寄付が続々と集まり、わずか2日後には目標額を突破!! 奥本先生は「多くの方に関心を持ってもらえて感謝しています。期待に応えられるよう頑張ります」と話しています。
CFに取り組む理由は、資金集めだけではありません。籔先生は「サイトを通じて多くの人に古代米について知ってもらえるし、生徒と社会とのつながりも生まれると期待しています」と話します。
■参加校募集中!!
「部活の成果を発表するイベントを開きたい」「校外学習で地元活性化に取り組みたい」。でも、お金がない…。みんなの学び応援隊は、そんなお悩みの解決をお手伝い。参加校を随時募集しています。
詳しい応募・問い合わせは、読売新聞教育ネットワーク事務局の電子メール(ednet@yomiuri.com)へ。応募要項などの資料をお送りします。