家計簿アプリ体験談
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読売新聞本紙の「デジライフ」では、銀行やクレジットカードの口座と連携することで、格段に便利になったスマホの家計簿アプリを特集した(一部地域を除く)。紙面で紹介し切れなかったユーザーの声を、ヨミウリ・オンラインで詳しくご紹介する。(読売新聞専門委員 松井 正)
■家計簿アプリで資産管理
1年の半分は別荘村で生活、ネットは命綱

5年前に公的共済団体を退職しました。今は、毎年4~11月は福島・会津の別荘村で、夫婦2人で暮らしています。のんびりした土地柄ですが、銀行の支店や郵便局が近くになく、ネットは非常に重要で、家計簿アプリは必需品です。
妻はアナログ派で、ネットでお金を扱うのは好きではありません。やはりセキュリティーが心配なようです。私自身は、複数の口座をアプリで管理して、毎日動きを見ているので、何か変なことがあったら気づくだろうと思っています。
銀行7口座、証券4口座、クレジットカード8口座、ポイントカード5つを家計簿アプリと連携しています。ただ、これまでつけていたパソコンのエクセルでの家計管理も、併用しています。エクセルだと自分好みの形で管理できるし、毎月1回ここから家計記録を作り、家計費と一緒に妻に渡してやりくりしてもらっています。
家計簿アプリはまず、銀行の入出金管理に便利。例えば、あるクレジットカードは銀行引き落としが毎月27日ですが、20日には確定する。その時、銀行残高が不足していると、アラート(警報)が毎日表示されます。非常に便利な機能で、足りない口座にネット経由で入金します。
ちなみに、ネット振り込みは普通、手数料がかかりますが、外貨預金などを口座に持てば、月に一定回数までは手数料がかかりません。窓口に行けなくてもハンデにならず、この10年ほど手数料は払っていませんね。
複数証券口座の資産を一元管理
証券投資歴が35年ほどあり、40ほどの銘柄を持っていますが、この管理にも活用しています。証券口座はネット証券2、大手が2。ネット証券は便利ですが、大手でないと得られないメリットもあります。例えばIPO(新規公開株)の売り出し抽選に応募できるのは、大手証券が多い。結局、複数口座が必要なので、一つにまとめられる家計簿アプリは助かります。

私の資産管理などささやかなものですが、億円単位で複数資産を持ちながら、税理士に頼んでいない友人は、資産の把握だけでも大変そうです。極端な話、「こんなところにお金があったのか?」と気づくことさえある。アプリを使うと、随分違うのではないでしょうか。
長男は就職して4年、レシートで財布が膨らんでいます。個人の支出も会社の経費も一緒でしょう。独身男性はこんな感じでしょうが、若者にこそ、家計簿アプリは向いていると思います。やはり資産運用は、資産が増える若い時期に始めるのがいい。それに、お金がたまり始めると楽しいものです。