どっこい生きてる「親指シフト」~練習道場が人気、変換アダプターも

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ソフト不要のアダプター、クラウドファンディングで登場

 これまでパソコンを親指化するには、ソフトを使う方法しかなかった。だが、最近はセキュリティーを理由に、企業内の機器にソフトを自由に入れられないことも多い。そんな不便さを解消するハードウェアが、昨年登場した。愛知県一宮市のエンジニア、中島崇さんが開発したキーボード配列変換アダプター「かえうち」だ。

ソフトのインストールなしで使える「かえうち」
ソフトのインストールなしで使える「かえうち」

 大きめのUSBメモリーのような外観で、約15グラムと非常に軽い。パソコンのUSB端子にコードでつなぐタイプのキーボードで使える。パソコンやタブレット端末のUSB端子にこれを差して、そこにキーボードの端子を差せば、親指化ができる。内部で信号を変換しているので、パソコンにつなぐとキーボードと認識され、ソフトのインストールは不要だ。

 プログラマーの中島さんはキーボードに関心があり、キーの並び替えなどを研究してきた。そのうち、ローマ字配列の非効率性などが気になり始め、親指シフトやその発展系である飛鳥配列など、効率的な日本語入力を試すうち、「好きなキーボード配列をもっと簡単に使いたい」と考え、開発を思い立ったという。

かえうちを開発した中島さん
かえうちを開発した中島さん

 昨年5月にクラウドファンディングの「きびだんご」で支援を募ったところ、わずか65分で目標額の20万円に到達し、最終的に150万円以上を集めた。昨夏から販売開始し、「売れても100個くらいかな」と思っていたが、反響に驚いた。勝間和代さんらがSNSで紹介したこともあり、一時は生産が追いつかない状態に。これまでに600個以上が売れ、「思った以上にキーボードでやりたいことがある人は多い」と感じたという。

 実は筆者も、昨年の発売と同時に購入した一人だ。だが、キー配列変更を広範囲で実現するため、設定ソフトが難解でよく理解できず、使いこなせなかった。今回の取材を通じて、その後に「かんたん設定」機能が登場したことを知り、大東さんの助けも得て、ついに使えるように。ソフトを使う方法だと、特定のアプリで動かなかったり、突然終了したりすることも多いが、かえうちはハードウェアで処理するため堅牢(けんろう)で、非常に安定している。長年iOSの制約で不可能だったiPadでの親指シフト入力が、あっけなく実現したのには感動した。

 機能の全てを理解しようとせず、まずはかんたん設定でキー配列を読み込み、気軽に使うことをお薦めしたい。「かえうち」の価格は1個9000円(税抜き)+送料200円。ネットで販売している。https://kaeuchi.jp/

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40291 0 トピックス 2018/09/07 16:00:00 2018/09/07 16:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180906-OYT8I50052-T.jpg?type=thumbnail

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