【ラグビーワールドカップ あと1年】(2)開催熱 高い街低い街

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釜石鵜住居復興スタジアムの完成記念試合で、大漁旗を振って応援する観客たち(8月19日、岩手県釜石市で)
釜石鵜住居復興スタジアムの完成記念試合で、大漁旗を振って応援する観客たち(8月19日、岩手県釜石市で)

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の12会場の一つ、岩手県釜石市に新設された「釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム」が熱気に包まれた。8月19日、完成記念試合で釜石シーウェイブスとヤマハ発動機が対戦したほか、ともに日本選手権を7連覇したことのある新日鉄釜石と神戸製鋼のOB戦も組まれた。

 東日本大震災からの復興のシンボルという意義もあって市民の注目度は高く、スタジアムには満員の6530人が詰めかけた。W杯アンバサダーでもある釜石の桜庭吉彦監督は「いろいろなことがあり、この日を迎えられた。W杯へつながる試合、イベントができた」と感慨深げに話した。

 W杯開幕まで1年となり、大会成功に向けた各開催地の動きは活発化してきた。花園ラグビー場を擁する大阪府東大阪市は機運が高い会場の一つ。市のW杯推進室によると、2015年時点の調査で地元でのW杯認知度が90%近くに上った。花園改修工事費で不足が見込まれた約2億4000万円は、企業の寄付などでまかなえる算段。現在は観戦客に市内に滞留してもらう方法を模索し、商店主たちが英語を学んだり、各商店街が連携したりする動きもある。

 一方、盛り上げに苦心する大都市もある。福岡は日本有数のラグビーどころながら、大会の認知度アップが大きな課題だという。W杯福岡開催推進委員会の篠原一洋事務局長は「全体的に『まだ先』という認識だと思う」と話し、九州ラグビー協会の森重隆会長は「釜石と比べると、九州の盛り上がりは今ひとつ」と明かす。関係者によると、競技人口が多い一方、「見るスポーツ」としてはあまり根付いていないという。今後は博多駅などでイベントを開き、プロ野球ソフトバンクの試合などでアピールする予定だ。

 日本―アイルランド戦の会場となる静岡県はサッカー人気が高く、ラグビーの認知度は上がらない。県W杯推進課は、小中学生にラグビーの知識を身につけてもらう副読本の作成を計画するなど、機運醸成に力を注ぐ。高倉健二課長は「W杯への関心を全体的に底上げする必要がある」と気を引き締める。

 準備状況は会場、自治体ごとに差がある。それでも、W杯は1年後にやってくる。大会組織委員会の嶋津昭事務総長は大会盛り上げについて「開催会場と我々の間で個別に詰めている。12会場、19自治体と連携して、我々もさらに働きかけを強めていきたい」と話している。

 

◆この連載記事一覧◆
(1)「ジョセフ流」着実に浸透
(3)先行チケット販売好調)
(4)街づくりPR 商機逃さず
(5)遺産作りへ「未来計画」

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41346 0 トピックス 2018/09/19 12:00:00 2018/09/19 12:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180919-OYT8I50040-T.jpg?type=thumbnail

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