新型コロナ2大感染国のイタリアと中国を結ぶ糸

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文明論考家、元駐バチカン大使 上野景文

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 「中国とイタリアの共通点は何か?」と問われれば、一月前であれば、「麺(パスタ)がうまい」と答えた人が、今なら「新型コロナウイルスの感染大国」と即答すると思われる。イタリア政府は3月22日、新型コロナウイルスの死者数が5476人に達したと発表した。中国を上回る犠牲者の数に、衝撃が広がっている。では、イタリアと中国という2大感染国を結びつけるものは何か?

 それを探るために、中国の2大感染地である湖北省武漢市、浙江省温州市、そして、イタリアの主要感染地である北イタリアに照準を合わせてみよう。これら3地点を結ぶ糸が見えてくるはずだ。

中国内外で活躍する「温州商人」

 浙江省の温州と言えば、「温州みかん」ゆかりの地である。すぐに、ピンとくる方もいると思うが、中国では「温州商人」を生んだ地としても名高い。

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 彼らは、トウ小平が改革開放政策を始めると、いち早く資本主義モデルを取り入れ、1980年代以降、経済力を蓄積、貧しかった温州地域を富裕地域に一変させた。

 なお、国有企業が主流の中国にあって、独立心旺盛な温州人は、私企業をベースとする温州モデルを通じ、中国的資本主義の確立に寄与した。

 温州商人は、中国内外に広く進出している。現在では、国内各地に160万人、海外に60万人が進出し、ビジネスを繰り広げている。

 団結力に定評のある温州人は、国内の全省に「温州商会」を設置し、互助活動を展開している。そのネットワークはユダヤ商人を彷彿(ほうふつ)とさせ、併せて、キリスト教徒が多いことから、温州は「中国のエルサレム」と呼ばれている。

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1131641 0 トピックス 2020/03/27 10:34:00 2020/04/27 14:07:13 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/03/20200325-OYT8I50050-T.jpg?type=thumbnail

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