日本シリーズ第1戦・鹿取義隆さんリアルタイム解説…巨人―ソフトバンク

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日本シリーズ第1戦  11月21日 京セラドーム大阪
 
ソフトバンク
巨人
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まとめ 湿った巨人打線、2戦目の先発・今村に期待

 巨人打線は、ふるわなかった。ポイントは四回の攻撃だ。連続四球で無死一、二塁から丸が低めのボール球に手を出して遊ゴロ併殺打。スライダー、スライダーでツーボールとなってからの3球目でまっすぐを狙ったのは当然だし、打たなければいけない気持ちもわかるが、この回の千賀はボール球が多かっただけに、ストライクとボールを見極めたかった。ここから千賀を立ち直らせてしまった。その直前の四回の守備で、左翼・ウィーラーのホームへの好返球でソフトバンクの得点を阻み、流れを引き寄せかけていただけに、惜しまれる攻撃だった。菅野で初戦を落としたことは、巨人にとって痛い。だが、きょうのデータを第2戦以降に生かしてほしい。第2戦の予告先発は、ソフトバンク・石川が予想通りだが、巨人は今村をたてた。きっとシーズン終了後の調子がいいのだろう。注目したい。

試合終了 巨人が1点返すも…

 巨人が九回に1点を返した。ソフトバンクは点差のあった終盤、モイネロから森へと「勝利の方程式」。大事な初戦を絶対にとるという意気込みが感じられた。その守護神・森の調子が今ひとつで、彼がこの回投げたのは多くがボール球だ。そんな相手に、巨人は四球を足掛かりに満塁のチャンスをつくった。ウィーラーの犠飛で得点したが、この回のヒットは結局、丸の1本だけだった。九回の森との対戦については、しっかり対策を話し合っているはずだから、こういう時こそ、連打でたたみかけたかった。ただ、最後の最後で1点を返したことを、第2戦につなげてほしい。(21:50)

8回終了まで 周東、スチール成功

 ソフトバンクの周東が、8回表の4打席目で四球を選んだ。この試合初めての出塁で、左投手の高橋から楽々と盗塁を決めた。捕手の大城が送球前にボールをこぼしたが、きちんと捕球して二塁に投げていたとしても、セーフのタイミングだった。その後の単打で楽々と本塁に生還し、やはり塁に出してはいけない選手ということを実感した。一塁に出してしまったら二塁に行かれると思った方がいいし、その後の打者に集中すればいい。この回の巨人の失点は、周東を四球で出してしまった投手の責任だ。(21:18)

7回終了 千賀は7回無失点

 千賀が7回を3安打、無失点。四回に無死から連続四球の場面もあったが、丸を併殺に打ち取って立ち直り、粘り切って、さすがの投球を見せた。シーズン中も制球を乱しても立ち直るということはあった。いわゆる「クオリティ・スタート」で、ナイスピッチングの部類だろう。(21:05)

6回終了 巨人、頼みのエース菅野が降板

 菅野が6回を終えて降板。きょうは栗原一人にやられたという印象だ。1、2、3番と下位打線を無安打に抑えており、全体的に攻め方は悪くなかった。ただ、栗原は今季、チーム2位の73打点を挙げている打者だ。菅野がカウントを悪くしてからの甘い球を逃さなかったところをみても、実力はある。クライマックスシリーズ(CS)では無安打だったとはいえ、もう少し警戒してもよかった打者だろう。菅野は、投げようと思えば第5戦の先発も可能かもしれない。巨人は7回から戸郷が登板した。(20:40)

6回終了 ソフト栗原が大活躍

 ソフトバンクが、欲しかった追加点を奪った。栗原はここまでチーム全打点の活躍で、一人で菅野を打ち崩した感じさえある。3安打とも、打ったのは高めの球。最初の2打席(先制2ランと二塁打)は内角を攻められていたので、3打席目は外角にくるという栗原の読みが当たったのかもしれない。実際、菅野は、外角を中心に攻めてきて、4球目、高めの甘い球を左中間に運ばれた。巨人は2アウトからの痛い失点。流れを完全に相手に渡してしまった。(20:25)

5回終了 巨人、チャンス生かせず

 ここまで巨人は2安打、ソフトバンクは4安打だが、巨人が押しているかのような錯覚さえ覚えるほどだ。それだけにここまでは栗原の一発が値千金となっている。菅野は、本塁打を打たれたが、その後は味方の好守にも助けられて下位と1~3番を中心にしっかりと抑えている。千賀は5回で87球を投げた。100球近くなれば、甘い球などで巨人打線に攻略のチャンスも生まれるだろう。次の1点がどちらのチームに入るかに、試合の流れは左右されそうだが…。(20:05)

4回表まで 巨人、序盤は無得点も…

 三回裏の巨人、点は入らなかったが、大城がフルカウントから6球ファウルで粘った。内野ゴロながら、進塁打。いい、つなぎの仕事をしたと思う。大城だけで12球を投げた千賀は、3回で51球を費やした。後半、長いイニングがしんどくなるかもしれない。四球を出さずに踏ん張った千賀だが、明らかなボール球は菅野よりも多い。巨人がそれだけ、低めのボール球に手を出していないということだ。4回表には巨人のウィーラーが本塁への好返球で、追加点を狙った走者を刺した。流れが変わってもおかしくないプレーが出た。(19:30)

2回表まで ソフトバンクが2点先取

 ソフトバンク・栗原の先制2ランの場面、菅野は厳しいコースを突いた変化球でボールが2球続き、カウントを悪くした。3球目に同じような変化球が真ん中の甘いコースに入った。菅野の変化球は本来、左打者を詰まらせる有効な球なのだが、栗原は甘く入った球を見逃さずによく打った。2点もらって、千賀はかなり楽になっただろう。(18:43)

1回裏まで 千賀も初回無失点

 ソフトバンク・千賀の立ち上がりは、ずば抜けた出来ではないが、要所でいい球がきていた。坂本をフォークで三振にとった場面は、打者の好きなインコースにきたはずだが、それでも打てないのだから、かなり手ごわいとみる。岡本の捕邪飛はインコースの直球。ボール球だがかなり厳しい球だった。バットを真っ二つに折り、打者に意識づけをさせたのではないか。(18:32)

1回表まで 菅野は初回無失点

 巨人・菅野は、立ち上がりを少し心配していたのだが、3者凡退で抑えた。フォーク以外、ほぼ全球を使って手ごたえを感じたのではないか。やや直球が上ずっていたが、中途半端に入る危険なボールはなく、あとはどうやって組み立てていくか。ソフトバンク打線はボールをよく見極めていた。ボール球には手を出していなかった。(18:25)

開始前 スタメン発表、ほぼ予想通り

巨人・原監督(左)とソフトバンク・工藤監督
巨人・原監督(左)とソフトバンク・工藤監督

 先発メンバーはほぼ予想通りだ。巨人のDHは亀井かウィーラーのどちらかだと思っていたが、千賀が先発ということで亀井が入った。楽天から今季加入したウィーラーは、パ・リーグでやっていた経験を買われた。亀井の故障からの復帰は大きい。彼がいるといないで、スタメンは変わってくるし、ベンチも安心する。打つことに専念してほしい。ソフトバンクは順当なラインナップ。それにしても、8番に松田宣がいるのは相手投手にとって怖いと、改めて思う。(17:59)

菅野の立ち上がりに注目

 菅野と千賀、正真正銘、日本のエース2人が投げ合う。原監督、工藤監督とも、予告先発で真っ向勝負の構えを示した。互いになかなか点は取れないだろう。バントを含めて、細かいプレーがしっかりできるか、ワンチャンスをものにできるか。3点勝負になると、私はみている。まずは、初戦独特のムードの中、菅野の立ち上がりに注目したい。

 シリーズは絶対、先手必勝。エースで勝てばチームの士気も上がる。やられたらチームは2戦目以降の重圧が増す。

 両チームの打線を比べると、ソフトバンクは下位の打者にも破壊力があるし、周東のように足を使える選手もいる。ただ、クリーンアップの怖さを比べたら、坂本・岡本・丸の巨人が、柳田・グラシアル・栗原の相手を上回っていると思う。吉川尚、松原の1、2番も固定できているし、切れ目のなさも巨人が上ではないか。(17:30)

解説者プロフィル

鹿取義隆さん
鹿取義隆さん

鹿取義隆(かとり・よしたか)1957年、高知県出身。高知商-明治大から79年に巨人へ入団。右サイドスローからキレのいいストレートと変化球を繰り出す救援投手として、80年代のジャイアンツで大活躍した。90年に移籍した西武でもリリーフ陣の柱となり、パ・リーグを5連覇したライオンズの黄金期を支えた。90年に最優秀救援投手のタイトルを獲得。プロ19年間で755試合に登板し、91勝46敗131セーブ、防御率2・76。97年に現役を引退後は、巨人のコーチ、ゼネラルマネジャー(GM)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表のコーチなどを歴任。現在は読売新聞のスポーツアドバイザーを務める。

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1643858 0 トピックス 2020/11/21 17:30:00 2020/11/22 10:27:04 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201120-OYT8I50102-T.jpg?type=thumbnail

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