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「大漁の愛」を込めたギフトで気仙沼と消費者が交流~震災10年

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 仙台市の老舗百貨店「藤崎」が、東日本大震災の被災地である気仙沼市(宮城県)にスポットを当てた日本酒や海産加工品のオリジナルギフトセットを地元企業と開発した。2月23日には商品の作り手と全国の消費者との交流会をオンラインで開く。震災10年の節目を前に「地域を元気にするために地元の百貨店に何ができるか」と担当者は自問自答している。

気仙沼の海に沈められて1年間、熟成される日本酒(右)。(1月21日撮影)左は、その他のギフトの詰め合わせ=藤崎提供
気仙沼の海に沈められて1年間、熟成される日本酒(右)。(1月21日撮影)左は、その他のギフトの詰め合わせ=藤崎提供

 「大漁の愛をこめて 気仙沼セット」と名付けられたギフトは、日本酒2種類のほか、地元産カキのしぐれ煮やサンマなど日本酒好きの女性をターゲットにしたおつまみ3種(斉吉商店)、それに地元の中学生が絵柄をデザインしたマスクホルダーの4点セットだ。

 気仙沼の酒蔵、男山本店の日本酒「蒼天伝(そうてんでん) 特別純米 Ocean Memory」は、熟成して味がまろやかになると言われる海中貯蔵酒だ。1月21日、リアス式海岸に囲まれた唐桑地区のカキ(いかだ)の下に沈められた。1年後に引き揚げて購入者に届けられる。

 もう一軒の酒蔵、角星の日本酒「水鳥記 特別ブレンド純米酒『大漁の愛』」のラベルは、被災地支援を続けている愛知県在住のイラストレーター、donさんの作品だ。商売繁盛や漁業の守り神であるえびす信仰が残る気仙沼らしく、七福神でおなじみの恵比須さまが乗る船がハートを満載して海上を進んでいく絵柄がユーモアかつ、力強い。

 ギフトセット(税込み8800円、200セット限定)は2月5~9日まで藤崎のWEBサイトで販売する。2月23日に仙台市の旅行会社と協力して行うオンラインツアーに購入者を招待し、観光や復興の情報を動画配信するほか、ギフト商品開発にまつわる話や気仙沼の未来への思いを地元の若手企業人らが語る。参加者には産地直送の酒や(さかな)を手元に置いて、チャットで現地と交流してもらおうという趣向だ。

日本酒ラベルのイラスト「大漁の愛」。今回の企画のメーンビジュアルとしても使われる。
日本酒ラベルのイラスト「大漁の愛」。今回の企画のメーンビジュアルとしても使われる。

 気仙沼は生鮮カツオの水揚げで知られる国内有数の港町。震災の津波による死者・行方不明者は1432人(2020年12月末現在)で、震災で拍車がかかった人口減の課題にも直面している。今年は、国が復興道路と位置付けた三陸道(仙台市~青森県八戸市)の一部となる気仙沼湾横断橋(全長1344メートル)が完成し、気仙沼などを舞台にロケが進められているNHK連続テレビ小説も春から始まる。地域活性化への地元の期待は大きい。

 商品開発や交流会を企画した藤崎マーケティング統括部の千葉(たく)さんは「震災10年を節目に、お世話になった地元の方への感謝とその先の未来を思い描きながら、付加価値のある商品を開発した。まずは気仙沼から、そして他の地域にもこうした試みを広げていければいい。全国の人に応援していただき、被災地の人たちにも喜んでもらいたい」と話している。

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1811412 0 トピックス 2021/02/01 17:00:00 2021/02/01 17:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210129-OYT8I50079-T.jpg?type=thumbnail

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