初の女性代議士、ツーピースや着物姿で本会議場彩る

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 読売新聞の企画「Color the News」では、モノクロ(白黒)でしか見ることができなかった昔のニュース写真を、AIの力を借りてカラー化している。今回カラー化したのは1946年春に誕生した女性代議士たちだ。

青空に描いた五輪、カラー化しても白かった…1964年東京オリンピック開会式

 1枚目は同年5月16日、第90回帝国議会が招集されたその日の衆議院本会議である。4月の総選挙で39人の女性が当選し、初めて衆院の議席に座った。最前列と2列目に陣取る女性代議士について、当時の読売新聞は「ツーピース、モンペ、きんしやの着物と色とりどり・・・」などと報じている。

 この写真のネガが読売新聞に残っていた。ただし原板ではなく、「デュープ」と呼ばれる複製ネガだった。歴史的なシーンであるだけに原板から何枚も複製した1枚らしい。しかしデュープの画質はオリジナルより劣る。

 また、当時の本会議場は現在のような明るい照明はなく、今から見ると薄暗い環境だったと思われる。しかし、フラッシュ(当時はまだストロボはない)をたくと広い範囲を同じ明るさでは撮れない。このため、カメラを三脚で固定し、スローシャッターで撮っている。その結果、人物が動いたところはブレが生じてしまった。最前列中央に座っている松尾トシ議員の表情が不鮮明なのはそのためだ。撮影者に代わっておわびしたい。

 上記のようなネガと撮影時の状況から、カラーリングも難航した。AIは当初、じゅうたんなどをやや紫がかった色にしたため、修正を行った。

 2枚目は、同年4月26日、当選した女性たちが本会議場を訪れた時の写真である。演壇に英語の説明があるのは、外国人の見学者も多かったということだろう。「見学」というより「視察」だったかもしれない。日本を占領した連合国は当時、その後の日本の政治と社会をどうするか、さまざまな調査団を送り込んでいた。女性たちが立っている場所は、少し前まで、女性はもちろん男性も一般人は立ち入れない領域。敗戦による大きな変化を象徴する1枚といえるだろう。

 この写真はフラッシュを使っているため、ブレてはいない。ただ、AIは議場の壁に施された細かい浮き彫りを華やかな模様と判断したらしく、おかしな色づけをした部分があった。興味深いAIの勘違いである。

※本企画のカラー化にあたり、早稲田大学理工学術院・石川博教授の研究室が開発した自動色付けシステムを、許諾を得て使用しています。

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2463342 0 トピックス 2021/10/26 09:00:00 2021/10/26 09:00:00

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