発熱などの症状が出て、コロナ感染が疑われる時は、まずは電話で、かかりつけ医など、身近な地域の医療機関に相談する。他人への感染や他人からの感染を防ぐため、直接医療機関を訪ねて受診することは控える。
各都道府県では、相談窓口を設けており、厚生労働省のリンクから探すことができる。
厚生労働省では、外国語(英・中・韓・タイ・ベトナム・ポルトガル・スペイン語)でも相談できる電話窓口(0120-565653)も設置している。
ウイルスに感染しているかどうかは、PCRという検査で調べることができる。検査を行う民間の機関も増えており、自費で受けることもできる。自治体によっては、飲食店の従業員や、子育てに携わる人など向けに無料で検査を提供している。
ただ、検査は完全無欠ではない。感染していてもウイルスが少ないと「陰性」と判定されることもある。また、陽性だった場合には医療機関で速やかに受診できる連携体制を検査機関が築いているかも、自主的に検査を受ける場合は注意したい。
軽症で自宅療養となった場合、個室にし、なるべく部屋から出ないようにする。部屋を分けられなければ、2m以上の距離を保つ。仕切りやカーテンなども活用する。食事、睡眠は別にし、換気をまめに行う。トイレ、洗面所、キッチンなどのタオルも別にする。
感染の疑いがある場合でも、食事は大皿の料理、食器の共用は避け、個々に盛りつけるようにする。
ドアノブやリモコン、照明スイッチなどみんなが触るところは、1日1~2回消毒する。消毒用のアルコールか、家庭用塩素系漂白剤を水で薄めて拭いた後に水拭きをする。
漂白剤の薄め方は、濃度0.05%が目安だ(原液濃度5%の場合、水500㎖に対して5㎖)。製品によって原液の濃度が違うため、メーカーホームページなどで確認する。
看護する人は、できるだけ1人に限定する。マスク、手袋を着け、使用後に捨てる際はポリ袋に入れてしっかりと閉じる。こまめに手を洗い、自分の顔の粘膜(目、鼻、口)をむやみに触ったり、飛沫を浴びたりしないよう気をつける。
厚生労働省によると、タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄でよく、家族のものと一緒でもかまわないとしている。ただし、下痢など体液で汚れた衣服やタオル、シーツなどを扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗って完全に乾かす。東北医科薬科大などがまとめた手引きでは、80度の熱湯の中に10分以上漬けてから洗濯するよう勧めている。