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    スポーツ

    最高の遊撃手へ…「1500安打」巨人・坂本の実力

    読売新聞メディア局 榊岳央

    ショートで2000安打の期待

    • プロ初ヒットとなる2点タイムリーを放つ坂本(2007年9月6日、高橋美帆撮影)
      プロ初ヒットとなる2点タイムリーを放つ坂本(2007年9月6日、高橋美帆撮影)

     坂本の次の安打目標は、2000本になる。

     坂本はレギュラーを獲得した2008年から昨年まで、最も少なかった15年シーズンでも年間129安打を放っている。この最低限のペースでヒットを打ち続けたとしても、21年には2000安打に届く計算になる。大きなけがと絶不調さえなければ、32歳前後で大記録に到達する。

     では、この時、坂本はショートを守っているだろうか。

     前述した藤田の例をみても分かるように、ショートは守備の負担がかかるため、年を取ると他のポジションに変わることが多い。

     2000安打以上を放っている名遊撃手で、2000安打達成時に遊撃手としてスターティングメンバーに名を連ねていたのは35歳で達成した石井くらいしかいない。松井は西武で28歳までに1433安打を放ち、坂本を上回るペースでヒットを量産していたが、米大リーグ移籍後に二塁手に転向し、日本球界復帰後の現在は外野手登録となっている(今季、3年ぶりに遊撃のポジションを一時的に守った)。野村、田中は一塁手へコンバートされてからの記録達成となった。

     今季12球団の遊撃手で、30歳代でレギュラーといえるのは、33歳の大引啓次(ヤクルト)くらいだ。選手寿命が延びた現在でも、36歳の鳥谷が今季は主に三塁を守っているように、レギュラー遊撃手の「定年」は35歳前後かもしれない。坂本は30代前半で2000安打にたどり着けそうなのだから、レギュラー遊撃手として大記録を達成し、さらに、2500本、3000本と目指してほしい。

     史上最高の遊撃手を決めるのは難しい。

     ショートのベストナインの最多獲得者は9度の吉田だ。4度の盗塁王に輝いた木塚忠助(南海など)もいる。勝利に貢献したという点では、巨人V9時代の広岡、黒江透修らも候補となるかもしれない。

     こうした顔ぶれのなか、まだ20代の坂本には時間がたっぷり残されている。これは有利に働くだろう。トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)も夢ではないし、遊撃手として史上初の2度目の首位打者を獲得する可能性もある。誰もが認める「史上最高の遊撃手」の称号を目指して、更なる活躍を期待したい。

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    2017年07月10日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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