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    サッカー

    田嶋会長「選手との信頼関係が薄らいだ」…ハリル監督解任、新監督は西野氏

    • 選手に指示を出すハリルホジッチ氏(17年12月撮影)
      選手に指示を出すハリルホジッチ氏(17年12月撮影)

     ワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月開幕)を戦う日本代表の監督について、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は9日、都内で会見を開き、バヒド・ハリルホジッチ監督を解任し、後任に、西野(あきら)・同協会技術委員長が就任すると明らかにした。解任理由として田嶋会長は、選手とのコミュニケーション不足などを理由に挙げた。

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     サッカーライターの元川悦子氏は、「ハリルの指示を選手たちは威圧的に感じていた。ハリルは選手に対して役割を果たすことへの要求が強く、選手もそれを忠実にこなそうとしていたが、結果が出ないことで、監督に対する信頼を失っていったようだった」と解説する。

     田嶋会長の会見での主な発言と一問一答は以下の通り。

     ハリルは、短い期間で予選突破をしてくれた。真面目な性格で、サッカーを愛し、熱い気持ちを選手にぶつけてくれた。(監督解任を)勝った負けたで決めるわけではない。マリ戦、ウクライナ戦で、選手とのコミュニケーション、信頼関係が薄らいできた。総合的に評価してこの結論に達した。1パーセントでも2パーセントでも日本代表が勝つ可能性を追い、この結論に達した。

     後任にはたった2か月間しか(時間が)ない。後任は西野朗氏(日本サッカー協会技術委員長)だ。大会までたった2か月。現在、西野氏はスタッフの編成中で、今週の木曜日までに決めたい。ワールドカップで120%の力が発揮できるようにする。今こそ、サッカー界の英知を結集してサポートしたい。サポーターやファンに心配をかけている。多くの皆さんの熱い期待に沿えるように全面的なサポートを惜しまない。引き続き熱い応援をよろしくお願いいたします。

    「良くなる魔法があれば使っていた」

    • 新監督の西野朗氏
      新監督の西野朗氏

    ――これまでの経緯について。

     まず、私たちは常にさまざまなことを想定して議論している。契約解除に至るには、予選突破から、その前後で議論してきた。最善の方向になるように考えてきた。(その意味でも)ウクライナ戦、マリ戦は重要だった。もっとハリルJが立ち直るよう、西野技術委員長が努力していた。最終的にコミュニケーションや信頼関係(の問題)が出てきてしまった。緊急の状況で私が(西野氏を)選んだ。

    ――解任を伝えた際のハリル氏の様子は。

     ハリルと(週末に)パリで会った。彼にはずいぶん前に、メディアからハリルに解任とかを伝えるつもりはない、伝えるなら私が直接伝えると言ってきた。紙一枚でもいいと言われたが、必死で日本を強くしようとし、予選突破したハリルに礼を尽くしたかった。びっくりしていたというのが印象。動揺もしたし、怒りもあったのは事実。どうしてなのか聞かれたのも事実。事実として契約解除を伝え、(選手との)コミュニケーションが足りないといったことは伝えた。

    ――コミュニケーションの溝を埋めることはできなかった?

     予選を突破する前から、コミュニケーション、信頼があったが、それが逆転、変わってきてしまったのがウクライナ戦だった。

    ――あと2か月での解任はデメリットが多いが。

     その通り。このタイミングであったから西野氏だ。それくらいの状況になっていたと認識していた。変えるリスク、変えないリスクをずっと考えてきた。必ず良くなる魔法があればやっていた。そのたび、議論してきた。予選をしてきているときから。ハリルを支えるとしてやってきたけど最後の最後のところでそれは変わってしまった。

    ――西野新監督はこれまでやってきたことを踏襲するのか。

     これまでやってきたことを全否定しない。西野氏のやりたいこと、やりたいサッカーを支援する。日本らしいサッカーをやってほしい。

    ――後任に他の候補は。

     (W杯への)最終的な段階なので、西野氏か手倉森誠氏(日本代表コーチ)と考えていた。

    ――日本サッカーの目指すものは。

     基本的な戦術は同じ。ハリルの早い攻撃は必要だが、選手がそれが出来るかは別。監督の指示だけではなく、その場で選手が判断するもの。

    ――日本らしいサッカーとは。

     私の意見だが、しっかりつないでいく(サッカー)。

    ――2か月前の交代。協会の責任は。

     (現状を)そのまま放置して私の責任がなくなるものではない。サッカーの発展を第一に考えている。2か月前なのにこの選択をしなければならない。勝つ可能性を数パーセントでも上げたい。こうなってしまっていることへの責任はある。

    ――西野氏にはいつ伝えたのか。

     名古屋で先週前半に打診した。金曜日の夜に会って話している。彼は慎重なので、考えて結論を出してくれた。最終的にはハリルに伝えてから決定した。

    ――選手との信頼関係が壊れたことについて、選手からの聞き取り調査でどんな答えがあったのか。

     誰とは言えないが選手からも聞いた。うのみにするわけではないが、全体から最終的な結論を出すしかないと思った。継続してその作業はやってきた。

    ――W杯を知っていることが監督の重要な点としていたが、西野氏を選んだ。

     ザック(ザッケローニ監督)で成果が出ず、その反省でW杯を指揮した経験がないことを挙げていたが、(現時点では)全く知らない外部監督のほうがリスクが高い。また、この基準では、日本人は岡田武史氏以外は監督が出来なくなってしまう。

    ――西野氏の任期は。

     契約期間はロシアまで。後任の技術委員長は木曜日までに決める。

    ――(今回の解任、西野氏の人選は)会長が考えたのか。

     会長の専権事項だったが、多くの人に相談した。よく漏れなかったなというくらい。でも最終決定は会長(の私がした)。

    2018年04月09日 17時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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