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    サッカー

    ハリル氏、怒りと嘆きの記者会見「私へのリスペクトがない」

    • 記者会見でサッカー日本代表監督を解任された心境などを語るハリルホジッチ氏(27日午後4時19分、東京都千代田区で)=西孝高撮影
      記者会見でサッカー日本代表監督を解任された心境などを語るハリルホジッチ氏(27日午後4時19分、東京都千代田区で)=西孝高撮影

     サッカー日本代表の監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(65)は27日、都内の日本記者クラブで記者会見した。ワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月14日開幕)の直前に解任を決断した日本サッカー協会に対し、「私へのリスペクト(敬意)がない」と怒りをぶちまけた元指揮官は、「考えつく限り最悪の悪夢」「人生で一番つらい日々を過ごした」とショックの言葉も繰り返した。ただ、W杯で日本を応援するかどうかについては「私は永遠の日本サポーター。多くの励ましをもらった」と答えた。

     会見は定刻の午後4時に始まった。スーツ姿のハリル氏は冒頭、30分の予定だった発言を45分間以上続けた。報道陣の質問は少なかったが、予定の1時間を大きく上回る約1時間40分間の会見となった。フランス語の通訳は、日本サッカー協会に雇用されてこれまでの監督生活に寄り添ってきた男性通訳ではなく、2人の女性通訳が務めた。

     「私はW杯のために監督に就任した。そして予選を通過した。オーストラリア戦では歴史的な勝利も手にした。それなのに……」

     ハリル氏によると4月7日、日本サッカー協会の田嶋幸三会長からパリのホテルに呼び出された。「何の話か分からずに会ったら、これでお別れすることになったと。最初はジョークだろうと思った。選手とのコミュニケーション不足が理由だと。怒りがこみ上げ、私は5分で席を立った」と振り返った。

     田嶋会長は解任の理由を、「選手とのコミュニケーションや信頼関係が薄れてきたこと」だと報道陣にも説明している。これに対してハリル氏は「(監督就任後の)3年間、綿密に選手やスタッフとコミュニケーションを取ってきた。誰とも、何の問題もなかった。私には、解任の理由も、何が起こったのかも理解できない」などと反論した。

     さらに、田嶋会長や西野朗・技術委員長(当時)から「チームに問題があることの指摘が、事前に(ほとんど)なかった」などと批判。「ある一人の選手が起用に不満を抱いていると、3月に西野氏から伝えられたことがあったが、私はそれを把握しているし、解決できると説明した」とも語った。

     W杯出場が決まってからの強化試合でチームの調子が上がらなかったことについては、「(強化試合は)チームの調整だと思っていた。本番でしっかりとパフォーマンスを出せる者を求めていた。だから結果のことはあまり頭になかった」と述べた。そのうえで「得意分野である『最後の詰め』という仕事をさせてもらえなかった。W杯ブラジル大会でも、私はかなりいい(アルジェリア代表の)監督だったと自負している。日本でもいい仕事をしてきて、ここからだという時に、仕事が出来なくなってしまう」と失望を語った。

    • 悔しさをにじませるハリルホジッチ氏
      悔しさをにじませるハリルホジッチ氏

     会見ではDF槙野(浦和)やスタッフらから多くの激励メッセージが届いたことも紹介。「素晴らしい国」と日本への深い愛着を語り、日本語で「ガンバッテクダサイ」と代表チームへのエールをおくる一幕もあった。最後は贈り物のネクタイと花束を手に、笑顔で会見場を後にした。

     ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のハリル氏は、2015年3月に日本代表監督に就任。ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選は黒星スタートから以後8戦無敗と立て直し、本大会出場権を獲得したが、その後の強化試合は負けが込んだ。通算成績は21勝9分け8敗。4月9日にハリル氏の解任を発表した日本サッカー協会は、同時に西野氏の後任監督就任も明らかにした。

    【動画】

    2018年04月27日 19時15分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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