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    eスポーツ

    賞金総額6000万円…幕張で国内最大規模「eスポーツ」大会

    • 優勝した今池壁ドンズαのリーダー「なんとかキララEL」さん(右)らメンバー
      優勝した今池壁ドンズαのリーダー「なんとかキララEL」さん(右)らメンバー

     賞金総額6000万円と国内最大規模を誇るeスポーツ大会「モンストグランプリ2018」の決勝戦が1日、千葉市の幕張メッセで開かれた。関東や関西などで地区予選を勝ち抜いた6チームと、シード権を持つ2チームの計8チームによるトーナメント戦が行われ、名古屋を本拠地とする「今池(かべ)ドンズα(アルファ)」が2年ぶり2回目の優勝を果たした。優勝賞金は3000万円。準優勝の「アラブルズ」には1000万円が贈られた。

     大会の模様は実況と解説付きでインターネットを通じてライブ配信された。会場に足を運んで選手を応援しようとするファンも多く、立ち見も含めて3000人以上が熱戦を見届けた。

    スマホゲームの“神業”に熱狂

     会場では、大音響とレーザー光線が飛び交う派手な演出の中、観客は配られた応援グッズを打ち鳴らしたり、プロ選手の“神業”が繰り出されるたび、拍手と大歓声を送ったりしていた。応援しているチーム名を書いたプラカードを持ち込む熱狂的なファンもいた。

     モンストは、好きなモンスター(キャラクター)を一つ選び、指先でタッチパネルを操作しておはじきの感覚で敵にぶつけて撃破するスマホゲーム。ビリヤードのように壁に反射させてぶつけたり、なるべく次のショットが打ちやすい場所に止めたりといった、ショットの正確性が勝負の決め手となる。2013年10月にリリースされ、今年3月時点で世界累計利用者数が4500万人を突破するなど、若者を中心に国内外で人気を博している。

    実力派「今池」が僅差で勝利

    • 自分のモンスターを敵にぶつけて撃破する。ショットの正確性が勝敗を分ける
      自分のモンスターを敵にぶつけて撃破する。ショットの正確性が勝敗を分ける
    • 決勝の舞台は3000人以上の観客の熱気に包まれた
      決勝の舞台は3000人以上の観客の熱気に包まれた

     1日の決勝トーナメントの参加者(1チーム4人、計8チーム参戦)は、全員が今春創設されたeスポーツの競技団体「日本eスポーツ連合」公認のプロライセンス所持者。2チームずつ同時にコンピューターと対戦し、ラスボスを倒すまでのタイムを競った。

     3本勝負の2勝先取りとされた優勝決定戦は、今年2月の「モンストグランプリ2018 (とう)会議CUP」でブロック優勝し、モンスト初のプロライセンスを獲得した「今池」と、今大会関西予選準優勝の「アラブルズ」が対戦。今池が僅差で2試合を連取し、2年ぶりにモンストグランプリの頂点に返り咲いた。

     モンストファンによる事前の優勝予想で得票率20.4%、2位につけた実力派の今池。メンバー4人は今大会のため、それぞれ仕事の傍ら毎日3時間の練習を積み重ねた。その練習もオンライン上でのやり取りになりがちなため、週末には4人で実際に顔を合わせて課題を解決するなど、優勝に向けて着実に歩を進めたことで再び栄冠を引き寄せた。

    優勝賞金の使い道は?

    • 同時開催されたきゃりーぱみゅぱみゅさん(中央)のライブエンターテインメントショー
      同時開催されたきゃりーぱみゅぱみゅさん(中央)のライブエンターテインメントショー

     リーダーの「なんとかキララEL」(ハンドルネーム)さんは「(トーナメント表のシード順位を決める)タイムアタックラウンドの結果が8チーム中、7位と悪かったが、本戦は経験の差で勝つことができた」と胸を張った。“返り咲き”については、「応援してくれた人たちのおかげ」を繰り返し、感激を隠せない様子だった。

     一方、プロライセンス制度の導入については、「よく分からないけど、eスポーツを盛り上げる権利だと思っている。こんなおっさんですが、花形選手だと思っているので(笑)、eスポーツをさらに盛り上げたい」と笑顔で語った。

     2年前のグランプリ優勝賞金は2000万円(賞金総額5000万円)だった。今回の優勝賞金3000万円は「もちろん、4人で均等に分配します」。ちなみに、リーダーは前回の賞金でクルマを買ったが、今度は引っ越し費用に充てるという。

    • 会場で盛況だったTシャツなどグッズ販売売り場
      会場で盛況だったTシャツなどグッズ販売売り場

     eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツのこと。コンピューターを使った対戦型ゲームの総称で、格闘技やサッカーなどの球技のほか、オンライン・カードゲームなどが国内では人気だ。海外では億単位の優勝賞金が与えられる大会が定期的に開催されるなど、スポーツとして定着しているが、日本では長らくいわゆる「スポーツ」とは一線を画されてきた。

     だが、今年に入ってeスポーツに関わる業界団体が一つに統一されたほか、初めてプロライセンス制度が創設された。「日本のeスポーツ元年」と呼ばれるほど、eスポーツを巡る話題が事欠かない。今大会も前日と当日の関連イベントも含めると、2日間で延べ4万人が来場するなど、関心の高さが際立った。(読売新聞・笠井智大)

    2018年07月01日 21時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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