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    eスポーツ

    「茨城国体でeスポーツ」国内産業に波及効果も…大井川知事

     対戦型ゲームを使ったeスポーツの全国大会が来年の茨城国体で開催される。「eスポーツは、スポーツではない」との慎重論が根強い中、思い切って国体での開催を提案した茨城県の狙いは何だったのか? IT企業出身の大井川和彦知事の意向が働いたことは想像に難くない。“ゲーム第1世代”でもある知事に、eスポーツを巡る並々ならぬ思いを聞いた。(読売新聞・笠井智大)

    こだわった「国体方式」

     ――今年5月、知事は来年の茨城国体でeスポーツを実施すると発表されました。IT企業出身ならではの知事のアイデアだったのですか?

     実は、このアイデアは県の国体担当職員から上がってきて、私が飛びついたのです。今年1月、「こんなアイデアがあります」という話を聞いて、「それは絶対にやりましょう」と(笑)。

     ――調べてみたら、eスポーツは昨年の愛媛国体でも文化プログラムとして行われていました。

     でも、話題にならなかったですよね。全国大会にしなかったからではないでしょうか。47都道府県から代表を募り、ほかの競技と同じ枠組みで実施しないと、国体に取り入れる意味がありません。国体という場で県の代表が戦うから話題になると思うし、競技人口の掘り起こしにも役立つと思います。

     ――とはいえ、茨城国体でも正式な競技ではなく、文化プログラムとして開催するそうですね。

     日本スポーツ協会には、あくまで正式な競技として開催したいと相談しました。反対された場合、落としどころとして「文化プログラム」という形もあるだろうが、当たるだけ当たってみようと。

    反論は予想通り

     ――実際、協会の反応はどうでしたか?

     「こんな話を持ってきて。困るじゃないか」という反応でした(笑)。バーチャルなスポーツは、スポーツとしてはまだ受け入れがたいのでしょうね。予想通りです。

     ――知事の感覚では、もう少し前進してほしかったと?

     そうです。オリンピックもそういう考えで進んでいるのですから。でも、文化プログラムでもいいんです。やれば反響があるだろうし、世論が盛り上がれば、いずれスポーツ協会の意識も変わるだろうと思って、実施することを優先しました。

     ――サッカーゲームの「ウイニングイレブン」を選んだのはどうしてですか?

     競技性の高いスポーツとは何かということです。いわゆるゲームより、サッカーのほうが国体にはふさわしい。そこから離れると、遊びの要素が強くなってしまい、国体で実施する意味が分からなくなってしまいます。

    2018年08月03日 09時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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