文字サイズ
    ちょっと気になるニュース、インターネットやSNSで話題のトピックス……。世の中の「今」をお届けします。
    スポーツ

    「ふつうじゃない」五輪アスリートの世界を体感!

     陸上選手の反射神経や、バレーボール選手の跳躍力……。五輪で活躍するアスリートたちの身体能力の高さを体感できるイベント「ふつうじゃない2020展」(三井不動産主催)が8月26日まで、東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区)で開かれている。開幕まで2年を切った東京五輪の空気を、ひと足先に感じてきた。(メディア局編集部・原啓一郎)

    「ふつうじゃない」アスリートの身体能力を体感

    • 「バレーボール自販機」でジャンプする来場者
      「バレーボール自販機」でジャンプする来場者

     「こんな高いところまで跳べないよ!」「届くわけないじゃん……」。高さ3メートルを超える自動販売機を見上げながら、来場者は悲鳴にも似た声を上げている。展示のひとつ、「バレーボール自販機」を前にした風景だ。バレーボール選手のジャンプの到達点と同じ高さにボタンが付いている自動販売機で、その高さは上段が男子の記録348センチ、下段が女子の記録309センチ。ジャンプしてボタンを押せれば、冷たい飲み物が手に入る。

     「次の挑戦者は?」。スタッフの声に導かれ、次々と来場者がジャンプするも、ボタンを押せる人は現れない。8月14日までの5日間で約4000人が挑戦し、ボタンを押せたのはわずか11人だ。

     この展示会は「『ふつうじゃない』って、最高だ。」をコンセプトに、東京五輪、パラリンピックの競技や選手について遊びながら学べるイベント。5種類の体験型企画をはじめとした全18種類の展示があり、五輪アスリートたちの「ふつうじゃない」身体能力の高さを感じることができる。

    重さ300キロの剣を抜け!

    • 「エクスカリバー背筋力測定」。聖剣を抜けた勇者の人数は「0人」だ
      「エクスカリバー背筋力測定」。聖剣を抜けた勇者の人数は「0人」だ

     中でも人気が高かったのは「エクスカリバー背筋力測定」。アーサー王物語で勇者のみが引き抜けるという伝説の剣「エクスカリバー」を模した背筋力計だ。一般的な背筋力計が測定できる上限は300キロだが、それを超えるアスリートがいるといい、その背筋力を目指す。刀身にある8個のランプを全て点灯できれば、300キロ超えで成功だ。

     多くの人が挑戦していたが、ほとんどの人は8個どころか、半分の4個すら点灯できていなかった。成功した人はまだおらず、担当者は「(成功できる人は)絶対いない」と言い切る。剣を抜ける勇者は現れるのだろうか。

    • 「カラテ・キャンドル」で植草選手の記録に挑戦
      「カラテ・キャンドル」で植草選手の記録に挑戦

     空手の正拳突きの威力を測る装置「カラテ・キャンドル」には、長い列ができていた。手に機器を装着し、12本並んだろうそく型のランプに向かって拳を突き出すと、その速さに基づいた数だけ、ろうそくのランプが消える。女子種目でメダルの期待がかかる植草歩選手(26)が10本消しており、その記録にどこまで迫れるか、多くの来場者が挑戦していた。

     和歌山県から訪れた女性(25)の記録は1本。「もっと消えると思ったんだけどな……」と残念そうに話しつつ、植草選手の記録を「10本消せるって普通じゃないですね、すごいです」と驚いていた。14日までに12本全てを消せたのはわずか1人と、アスリートの記録を超えるのはかなり難しそうだ。

     他にも、陸上のスタートの合図にどれだけ速く反応できるかを競う「0メートル走」や、分銅型の装置を押して、その力を計測する「ラガーマン分銅」などの企画がある。また、車いすラグビー(ウィルチェアーラグビー)の競技用車いすや陸上競技の義足など、パラリンピックに関する展示も用意され、来場者は企画を体験したり、写真を撮ったりしていた。

    記者も挑戦~分銅押しの記録が切ない

     メディア局編集部で最若手の記者(26)も、5種類の体験型企画に挑戦した。中学と高校時代は硬式テニス部に所属し、今は仕事の傍らeスポーツの腕を磨く、“自称”アスリート。その結果をお届けしよう。

     最初に挑戦したのは「バレーボール自販機」。取材中は「意外と届きそうだな」と見ていたが、いざ真下に立つと下段のボタン(高さ309センチ)が途方もなく遠い。精いっぱいジャンプし、全力で腕を伸ばしたが、ボタンには触れることすらできず。着地に失敗し尻もちをつくという、先が思いやられるスタートになった。

     次は「ラガーマン分銅」。パワーには全く自信はなく、全力で押したものの、記録はわずか33キロ。記録係のスタッフに「女性の記録が50キロくらいですね……」と苦笑されてしまった。続く「エクスカリバー背筋力測定」でも、点灯できたランプはわずか2個。「まさかここまでとは……」とうなだれてしまった。

     負けてばかりでは帰れない。一念発起して挑んだ「0メートル走」の記録は0.419秒。約2000人中397位と、なかなかの結果だ。自分でも意外だったのは「カラテ・キャンドル」の正拳突き。なんと、12本中8本を消すという好成績を打ち立てた。

     力はないけど、瞬発力とスピードは結構あるみたいなんですよね――。職場に帰って結果を自慢していたら、「調子に乗るな」と先輩記者にぴしゃり。似たようなやりとりを、他の来場者たちも楽しんだのではないだろうか。

     ともあれ、アスリートの身体能力は、普通じゃないというより、「半端ない」。三井不動産広報部広報グループの山口周平主事は「五輪アスリートの身体能力を味わってもらうため、インパクトとユーモアにあふれた企画をそろえた。体験を通じて、東京五輪への期待を高めてほしい」と話す。開催時間は午前11時~午後7時で、期間中は無休(荒天中止)。入場無料。動画はこちら

    【あわせて読みたい】
    東京オリンピック新競技特設サイト~空手・植草歩選手インタビュー
    ディズニーも恐々…五輪人材ニーズ92万人の衝撃

    2018年08月22日 15時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR情報
    PR
    今週のPICK UP