【ラグビーワールドカップ あと1年】(5)遺産作りへ「未来計画」

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競技普及・社会貢献掲げる

面接でラグビーを体験するW杯のボランティア希望者ら(1日、大阪府東大阪市で)
面接でラグビーを体験するW杯のボランティア希望者ら(1日、大阪府東大阪市で)

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会では、1万人強の公式ボランティアが活動する。3万8000人超が応募しており、各地で順次実施されている面接では、活動内容の説明を受けた希望者がラグビー体験にも取り組んでいる。

 12日に東京都が発表した2020年東京五輪・パラリンピックのボランティア募集要項は、ラグビーW杯との連携をうたう。W杯の東京会場で活動する約3000人のボランティアは、希望すれば20年東京大会でもボランティアになれる。都は「大規模国際大会のノウハウは貴重」と、「W杯組」を歓迎する。

 W杯組織委員会は、今大会をスポーツボランティア文化が日本に根付く契機にしたいと思い描く。地域ボランティアの組織化や携わった人の経験を国全体の財産とすれば、W杯の価値も高まるからだ。五輪のほか、約5万人が参加して21年に開催される生涯スポーツの祭典「ワールドマスターズゲームズ関西」とも連携する方針。

 アジア初開催となるW杯を機に、ラグビーの普及活動が活発になっている。

 日本協会は国際協力機構(JICA)と連携してアジア各国に指導者を派遣。アジアラグビー協会の上野裕一副会長は「19年が近づくほどに、アジアのラグビーへの注目が増している」とW杯効果を口にする。W杯組織委の嶋津昭事務総長は「日本大会はラグビーを未来に向かって普及、開発する画期的な大会にしたい。(国際統括団体)ワールドラグビーの期待度も高い」と話す。ワールドラグビーは今月5日、アジアの子どもたちを支援する国際NGO団体と協定を締結し、子どもたちを日本に招くリーダー教育などを支援する。

 国内でも、開催12都市の子どもたちを対象とするラグビー一斉体験会、中学生向けの放課後ラグビー教室などが開かれている。

 ラグビーには独特の「文化」がある。試合後に敵、味方関係なく健闘をたたえ合うノーサイドの精神や、チームのために球をつなぐ自己犠牲などだ。ワールドラグビーと日本協会は青少年の心身を育むスポーツとして競技の普及を目指す。

 6月、日本協会や組織委、開催自治体などがW杯後のレガシー(遺産)を作るための施策を示す「未来計画」を策定した。競技の普及だけではなく、ラグビー文化やボランティア文化の醸成、国際交流の促進などで地域社会に貢献することが記されている。

 日本協会には、前回W杯での日本代表の躍進を国内の人気に結びつけられなかった苦い経験がある。自国開催の熱をいかに持続させ、W杯後の日本、そしてアジアに何を残すのか。ラグビーに携わる全ての人にとって勝負の1年が始まる。(おわり)

(この連載は、矢萩雅人、帯津智昭、中安真人、南恭士、財津翔が担当しました)

 

 

◆この連載記事一覧◆
(1)「ジョセフ流」着実に浸透
(2)開催熱 高い街低い街
(3)先行チケット販売好調
(4)街づくりPR 商機逃さず

無断転載禁止
41323 0 トピックス 2018/09/19 13:00:00 2018/09/19 13:00:00 ラグビー体験をするワールドカップのボランティア希望者ら(1日午後3時17分、大阪府東大阪市で)=枡田直也撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180919-OYT8I50041-T.jpg?type=thumbnail

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